インフォメーション
引き続き対面・通学で!同行援護従業者養成研修一般課程(千葉)終了
コロナ禍で研修もオンラインで実施する場合が多い昨今。
しかしながら、「同行援護」という研修に関してはオンラインは絶対ムリ!(視覚障がい者の「外出時の」支援者養成ですから…)
通学・対面形式にこだわって、感染防止対策を徹底してあじさいでは講習を開催しております。
10月9日(土)より千葉市(千葉市生涯学習センター)で始まった研修。
今回は16日(土)と17日(日)の様子をご紹介。
【一般課程二日目】
☝一日目からちょうど一週間空いての二日目。澤瀨代表のご挨拶から開始。

☝グループワークを通して、受講生が一緒に考え、連帯感(絆)を深めていくのが講習の特長。
コミュニケーション力もガイドの条件なのです♩

☝「情報支援と情報提供」の講義では、「身体による情報提供」にも触れます。
視覚障がい者と歩く時の基本姿勢から学びました。
☝握られている腕が曲がると、視覚障がい者は持ち難いし、見た目も不自然…
☝ガイドの立つ位置が前過ぎても、視覚障がい者は持ち難い…
☝横並びはもっと厳しい!
☝相手にとって、一番良い場所に立ち、それを保って歩くことがガイドに求められます。
☝手の誘導方法も「身体による情報提供」に繋がります。
空いている方の手で誘導を試みると…言わずもがな身体をひねることになりますので✖
☝握られている方の手で誘導を試みても、上からだと「鷲掴み」になるので、これも×
☝ということで、握られている方の手で「下からそえる(誘導する)」のが正解!👍

☝「足元の状況が変わる時」には、事前に情報提供するのがガイドの役目。
グループでどんな状況(足元の素材)が考えられるかをピックアップしました。
☝代筆・代読の講義では、視覚障がい者は字を書けるのか?という問いから開始。
まずは目を閉じて、自分の名前を書いてみることから体験。
☝サインガイドを使って字を書いてみる体験も実施。
視覚障がい者が自筆しなければならない時等に使う器具です。

☝代筆の演習は二種類実施。
宅配便の伝票の代筆を頼まれたというシチュエーションでは、伝票を選ぶ所から始まります。
これも「ガイドが決めずに、ご利用者様に聴く」という原則が試されています。
☝伝票の種類(発払いor着払い)が決まったら、あとは的確に書くだけです。

☝公的機関の書類の代筆では、本物の書類のコピーを使って実施。
いかに落ち着いて、その書類を分析しつつ、適切な記入が出来るかが鍵なのです。

☝代読の演習では、ある記事を読むことから開始。
「どのように読めば良いか=どこを読むか」を確かめるのも大切です。

☝代読の演習第二弾は、商品チラシを読むこと。
見えない・見え難い方にも、解かる(イメージ出来る)よう、写真やイラストの説明もします。
☝座学の最後には、自分の名札に点字で名前を書いてみる体験も行いました。
(研修後には記念にお持ち帰り頂いています)

☝二日目の最後は実技。
まずは「明るい声での挨拶」から開始➡視覚障がい者は第一印象を声で判断します。

☝午前中に習った基本姿勢を復習。
あじさいの講習で良く見られる三人組を作って、一人が見ることでお互いに指摘し合いながらレベルアップしていきます。

☝「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、他人のやり方を見ることで気が付くことも多いのです。

☝繰り返し練習することで、良い姿勢が取れる様になってきました。
☝最後は「進む・止まる」の練習。
まずは一人歩きを行って、狙った(決まった)位置で止まる練習を繰り返します。
☝慣れてきた所で基本姿勢を保って歩く練習をして、二日目(7時間)が終了!
【一般課程三日目】
☝翌日は一般課程最終日。
修了証をもらったら、もう「プロ」である同行援護従業者になります。
この日も澤瀨代表のご挨拶(激励⁉)から開始。

☝昨日の復習開始。基本姿勢をしっかり作る所から思い出しました。

☝仲間が見守る中、「進む・止まる」も復習。



☝「進む・止まる」の後は「曲がる」練習へ。
同行援護従業者が曲がる時に内側にいるのか、外側にいるのかで曲がり方も違ってきますが、「相手の足元を意識する」ことに何ら変わりはありません。

☝わざと「脇を開けて歩く」等の体験も実施。
自分がされたら怖い、嫌なことを身をもって体験することで、支援の時に思い出してもらい、「絶対にしない!」に繋げていきます。



☝これは「狭路通過」の体勢を作る練習。
「他人のやっているのを見て、ポイントを覚える(違っていれば指摘する)」のは、上達の近道なのです。



☝狭路通過時の体勢が理解出来たら、あとは実践あるのみ!
「位置取り」「目線」等、「絶対にご利用者様をぶつけない」ためには、意識すべきことが沢山あるのです。

☝難易度の高い階段の実技開始。
まずは一人でシミュレーションして、ポイントを理解します。



☝上りも下りも何度も繰り返して、身体でポイントを覚えていきます。
脇をしめる、ご利用者様の足元への意識(ただし、身体の向きは真っ直ぐ)、一段先をガイドが進む、最後しっかり止まる&声掛けのタイミング等、覚えることも盛り沢山!




☝食事支援の様子。パッケージを開けるのも、割り箸を割るのも、視覚障がい者ご自身で出来ることは多いです。
「余計な手を出さずに見守る」ことも、ガイドの必須条件!
どんな物が、どこにあるのか。食事の情報提供を行います。

☝食後は「溝をまたぐ」の練習から。
まずは大切な重心移動から皆でシミュレーションしました。



☝電車の乗降時等に応用できるのがこの実技。
「しっかりと相手の足元を見る」「重心移動(相手のタイミングに合わせる)」といったポイントがあります。

☝椅子への誘導も、手は下から添えるを実践します。
「余計なボディタッチ」は厳禁!介護のように腰や背中を触ると、嫌がる方も多いのです!
☝雨が上がったところで、いよいよ研修の集大成でもある外歩きへ!
これまで室内で学んだことを、屋外でも落ち着いて出来るのかが試されます。

☝まずはペースを合わせて歩くことから慣れていきます。
…まだまだ緊張の面持ち⁉💦

☝歩車道の微妙な段差では、声掛け(上がるor下がる)とスピードを落とすことが大切。
当たり前ですが、足元もしっかり見ています👍
☝役割交代して、千葉駅方面へ。

☝歩道に駐車した車🚙、車止めのポール等、障害物が外には沢山あります。
それらを回避しつつ、でも会話もしつつ歩くことが求められます。
☝交替地点の公園の入り口には小さな段差が。
これも伝えないと、躓く原因となります。
☝交替地点の弁天公園入り口にも、大きな車止めが。

☝JR千葉駅の千葉公園口の階段を上がって、前半の外歩きが終了。



☝JR千葉駅前のタクシー乗り場付近では、エスカレーターの乗降演習も実施。

☝エスカレーター乗降演習後は会場まで外歩き演習。
階段でもしっかりとご利用者様役の足元を見られるようになってきました!







☝皆帰り道は大分慣れてきて、颯爽と歩けるようになってきました。
☝無事に会場に戻ってきました。これにて外歩き終了!&実技演習も終了!
☝修了式の様子。
これから現場に出る受講生達に、澤瀬代表から期待を込めて温かい言葉をプレゼント。

☝受講生代表に修了証を授与。無事に17人全員が修了しました。
コロナ渦にも関わらず、多くの受講生が集まった今回。
あじさいでは、今後も「対面通学形式」での講習を続けていきたいと思います。
なぜなら、外歩きという体験をさせずに、受講生を現場に送り出すことなど「あってはならない」と思うから。
令和4年(2022年)3月~同行援護従業者養成研修(千葉市)予約受付開始
本日11月20日より、来年(令和4年/2022年)3月と4月に千葉市で開講する同行援護従業者養成研修の予約受付を開始致しました。
日程等の詳細は以下のページをご覧下さい。
http://narashino-ajisai.com/free/chiba
千葉市では2017年から開講しており、同行援護の現場で受講生が活躍しております。
定員は15名ですので、ご検討されている方はお早めにお申し込み下さい。
令和4年(2022年)1月~同行援護従業者養成研修(取手市)予約受付開始
本日11月1日より、来年(令和4年/2022年)1月から取手市で開講する同行援護従業者養成研修の予約受付を開始致しました。
日程等の詳細は以下のページをご覧下さい。
http://narashino-ajisai.com/free/toride
早くも受付初日からご予約を頂いております。定員は15名ですので、ご検討されている方はお早めにお申し込み下さい。
My funa.net(まいふなねっと)にイーハトーブが掲載されました!
みんなで船橋を盛り上げる船橋情報サイト「My funa.net(まいふなねっと)」さん。
先日15日に取材にお越し頂いたのですが、早速弊社初のグループホーム「イーハトーブ」の記事が掲載されました。
https://myfuna.net/archives/townnews/211018-1(記事リンク)
引き続きご入居者様、そして一緒に働くスタッフ(世話人)も募集中です。
入居前には体験宿泊等も可能です。
詳しくはメール:ihatov-gh@narashino-ajisai.com (コピーしてメールアドレス欄に貼り付けて下さい)またはお問い合わせフォームよりお問い合わせ頂くか、電話:047-409-6617までお願い致します。
引き続き対面・通学で!同行援護従業者養成研修一般課程(千葉)開講①
コロナ禍で研修もオンラインで実施する場合が多い昨今。
しかしながら、「同行援護」という研修に関してはオンラインは絶対ムリ!(視覚障がい者の「外出時の」支援者養成ですから…)
通学・対面形式にこだわって、感染防止対策を徹底してあじさいでは講習を開催しております。
10月9日(土)より千葉市(千葉市生涯学習センター)で始まった研修の様子をご紹介。
【一般課程一日目】
☝にこやかな澤瀨代表のご挨拶から研修開始。
コロナ禍にも関わらず、受講生17名+聴講生1名の計18名で開講しました。

☝3~4人の小グループを作って、お互いに自己紹介。
実は同行援護従業者って、ご利用者様とのコミュニケーションが大切。
研修でもただ講義を聴くにとどまらず、「グループで一緒に考える」場面を多く取り入れることで、コミュニケーション力も磨いていきます。

☝講師からの投げかけ(質問)も、グループで考えて発表する形式が多いです。
因みに研修内では必ず発表時には立ちあがって「名前を名乗って」発表します。
これはお互いの顔を覚えるだけにとどまらず、視覚障がい者の支援では当たり前の「名前を名乗る」(名乗らないと誰だか視覚障がい者はわからない)を身につけるためでもあります。
☝一日目は座学中心の4科目6時間のカリキュラムでしたが、こんな感じで皆熱心!(^^)

☝これは「声の第一印象」を体験しているシーン。
なぜなら視覚障がい者は私達の「見た目」がわからないため、第一印象を「声」で判断するからなのです。
グループ内で一人が同行援護従業者(ガイド)役で挨拶の声かけ、残りの人は視覚障がい者役で目を瞑ってお互いの声の印象を確かめ合いました。
☝感じの良い声に拍手!👏
☝講師と受講生もコミュニケーションをはかりながら講義が進めます。

☝お金💴を触って、金種毎の識別方法を確認。
お札に関しては大きさや識別マークで確認される視覚障がい者も多いです。
☝研修の後半には当事者(視覚障がい者)である西澤かづ子様をお招きして、約一時間にわたり生活のことなどをお話頂きました。

☝本部講師と対談形式で行った講演ですが、アウトラインは点字を読みながら進める西澤様。
☝お札の識別方法を西澤様がご紹介。
四分の一に折った時に、ほぼ綺麗な三角形になるのが千円札だそうです!

☝講演内ではアイマスクをした受講生に紙コップにお茶を注いでもらう体験や、調味料の容器を見分ける体験をしてもらいました。
しかし、さすがに見分ける(区別する)ことは難しい…
☝澤瀨代表が渡した数種類の調味料を即座に言い当てる西澤様。
これは容器に点字シールを貼って区別しているからなのでした。
☝お一人暮らしですが、ご自宅では料理もされる西澤様。
包丁🔪だって何の問題もなく使えます。
☝最後は受講生からの質疑応答で講演終了。



☝一般課程一日目の最後は、会場近くの千葉公園に移動し、様々な体験を行いました。
各グループ代表者が西澤様と歩く体験を行いましたが、その歩くスピードの速さ👟には皆驚愕していました。



☝白杖を使って一人で歩いてみる(ただし見守り役アリ)体験も。
ちょうどテレビドラマ「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」が放映開始された週ですが、この体験をした後に見ると単独で歩く視覚障がい者の大変さがわかるかもしれませんね。
☝白杖を頼りに歩きますが、慣れないと真っ直ぐ歩くのも大変!

☝周りに仲間がいるという安心感こそありますが、なかなか足が前に出ません。
縁石を頼りにしながら歩く視覚障がい者も実際多いです。



☝まだ実技を習う前ですが、同行援護従業者(ガイド)役の肘につかまって歩く体験も。
「脇が空いている」or「脇が締まっている」のはどちらが安心なのか等、身をもって体験することで実技に繋げていきます。
☝会場に戻って、感想を共有して研修一日目が終了。
皆集中していたので、あっという間の初日。
素晴らしかったのは、皆開始10分前には集合していたこと!
受講生同士もコミュニケーションも取れていたようで、和気あいあいと進みました。
楽しく学べるのが一番ですよね♩
16日、17日と残り14時間ある一般課程。こんな感じで研修を楽しく進めていきたいものです。