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ガイドへの道は厳しく険しい⁉千葉市での同行援護従業者養成研修(応用課程)終了
一般課程が終わってから早や二週間。
引き続き千葉市での同行援護従業者養成研修(応用課程)が、千葉市生涯学習センターを会場に、6月26日(土)と27日(日)の二日間にわたり行われました。
なかなかハードで、濃い内容だった二日間をご紹介します!
【6月26日(土)…一日目の様子】
この日は5時間(座学2時間、実技3時間)のカリキュラム
☝晴天の中、会場入りする澤瀨代表。16名の受講生を迎え(全て一般課程を弊社で受講した方)、代表のご挨拶からいよいよ講習開始!
☝4人ずつ4グループの形式で座学は実施しました。
☝これは…?空間認知の体験。教室を目で見て覚えた後、教室のどこかからアイマスクをして自分の席へ戻ります。
やはり見て覚えていても、目を使わないで戻るのは時間がかかります。
☝何も言わずに物を動かすと、視覚障がい者はわからなくなります。
見えない(見え難い)とはそういうこと。椅子の向きを変えただけで、自分の席がわからなくなった受講生の図。
☝「視覚障がい者の疾病②」の講義では、デジタル教材「見え方紹介アプリ」を使って、様々な見え方を確認します。
視覚障がい=全く見えないと思っている人が少なからずいます。実は見え難い方が多いのです。
その見え難さの度合いも、人により異なります。
☝お次はアナログ教材「ロービジョン体験キット」を使って、視野狭窄等を体験しました。
☝午前中の最後は澤瀨代表が「文集あじさい」の一節、「白杖からのお願い」を朗読。
☝応用課程は12時間中、実技が何と10時間!と非常に充実しています。
まずはペアを組んで「基本姿勢」から思い出します。
☝椅子への誘導方法も復習。明日は実際の電車に乗るため、基本動作から確認していきました。
☝階段の上り下りも復習。
①一段先をガイドが歩く②リズム(テンポ、ペース)をご利用者様と合わせる③しっかりと足元を見る④最後の段だけはちょっと広めに足を出す⑤タイミング良く「終わりです」と言う等、ポイントがいっぱい!
☝講師の厳しい目👁が光る中、アコレ弁天1丁目店様のご協力を頂き、買い物時の情報提供の演習へ出発。
☝住宅街の中の歩道のない道、ガードレールがある道、路側帯しかない道等、様々なシチュエーションを体験しながら進みます。
☝店舗近くの護国神社に集合してから、買い物演習へと向かいました。
☝コロナ禍の昨今、入口での手指消毒が必須となっていますが、それを見つけてご利用者様に促してサポートするのもガイドの大切なお仕事。
☝店内ではご利用者様の購入したい物の場所を探すことから開始。
そして目的の物があったら、値段や賞味期限や大きさ等を説明したり触ってもらったり…
まさにご利用者様の目の代わり。これがガイドの三つのお仕事の一つである「情報提供」なのです!(残りは移動支援と代筆&代読)
☝買い物演習の後は、あじさい応用課程恒例の「地図を見て目的地まで行く」を実施。
千葉都市モノレールの千葉公園駅を目指します。
☝最初は快調に歩いていた受講生も、奥へ進めば進むほど、心配そうな表情に💦
☝分かれ道やら階段やら千葉公園内には沢山あります。何を目印にするか(見つけられるか)が鍵。
☝千葉公園内には地図や案内看板もあります。良く周りを見ながら歩くこともガイドの必須条件!
☝スムーズに行けた方と、迷いに迷った方とで分かれましたが(^^;)千葉公園駅に到着。
☝ここでも階段の復習。屋内で出来た事が屋外で出来るか。
要するに「練習で出来た事が現場で出来るか」に繋がってきます。
☝ガイド役とご利用者様を交替して、会場へと戻ります。
☝よ~く辺りを見回すと、会場の「千葉市生涯学習センター」への案内板を発見!
大賀ハスで有名な池の横を通って、会場へだんだん近づいていきます。
☝因みに古代の花「大賀ハス」とはこんな感じ。
☝千葉市が推進する「花のあふれるまちづくり」のシンボルキャラクター「ちはなちゃん」は、この大賀ハスの妖精をイメージして生まれたそうな。
☝この階段を上がると公園の出口。会場はもうすぐです。
☝千葉公園を出て、坂を上ったらすぐに会場の千葉市生涯学習センターです。入口の車止めポールにもぶつけないように注意!
☝今日歩いた道をお互いに地図で確認して一日目終了!
因みに一度歩いた道を覚えて、次からは迷わずに行けるのも、ガイドに求められる能力の一つなのです。
【6月27日(日)…二日目の様子】
この日は7時間(実技7時間=全て実技!)のカリキュラム
☝受講生16名はいずれも一般課程から参加しており、延べ5日間32時間の講習も今日が最終日。
朝のご挨拶をする澤瀨代表は、いつもの通り笑顔です!(^^)
☝まずは基本姿勢から練習開始。大分サマになってきましたね!😀
☝お次は電車内を想定した座席への誘導や、座席から立ち上がってドアへ向かう練習。
☝人の隣に座る練習や、白杖を手すりに見立てて「ぶつけない」ように座って頂く練習も。
基本は「触れるものは触ってもらう」+言葉で伝える。
これが「身体による情報提供」と「言葉による情報提供」です。
☝受講生皆で協力しながら、メンバーも何度も換えて繰り返し練習することで、スキルアップのみならず連帯感が生まれていきます。
☝身長の高い視覚障がい者の場合、「吊り革」にも要注意!
これは白杖を吊革に見立てて、ご利用者様の頭を「ぶつけない」ように練習しています。
☝電車乗降の際にはホームと電車の間の隙間をまたぎます。
ということで、一般課程で習った「溝をまたぐ」の実技を復習。
☝さらに応用課程なので+αとして「戸袋」(電車のドアが開いた時に収納される部分)に触って頂き、溝をまたいで(触ることにより距離感がわかる!)乗る練習も。
…端に立っている受講生が戸袋役なのです💦
☝午前中の最後は「狭路通過」の練習。これは「改札の通過」に繋がるため、まずは基本形をおさらいします。
☝当たり前ですが、基本姿勢(二人幅)では通れない時に使う狭路通過の体勢(一人幅)。
だからこそ!「ぶつけない」という意識が求められます。
☝実際の駅の改札では、人通りもありますので、迅速に行う必要も。
繰り返し練習して身体で覚えます。
☝最後は自動改札の切符を取るシミュレーションを行って午前中の実技が終了。
☝「とったど~!」(^^;)
☝午後はいよいよ電車乗降演習を含めた外演習へ。挨拶から基本姿勢を取って出発!
☝雨予報でしたが、出発時は曇り空☁
さながら緊張でいっぱい!の受講生の心象風景のようです…
☝初めての場所に行ったり、初めてご一緒する方の同行援護だったり、人混みだったり、車通りの多い道だったり…
現場に出てからもガイド(同行援護従業者)が緊張する場面は、何度もあると思います。
それでも「緊張をご利用者様に感じさせず、楽しく歩く!」ことが求められます。
☝会場から約10分でJR千葉駅へ到着。
☝千葉公園口からJR千葉駅へ入ります。階段には「大賀ハス」の写真がありますね!
☝電車乗降演習前に諸注意を講師から受ける受講生達。
何より落ち着いて、午前中に練習したことを思い出して出来るかに尽きます。
☝いよいよ電車乗降演習へ。
まずは切符購入から。ICカード全盛の時代ですが、まだまだ切符を購入することが多い同行援護のお仕事。
事前に自動券売機の使い方(複数枚の買い方、ICカードを利用した切符の買い方)を学んだ後、実践しました。
☝JR千葉駅中央改札口より駅構内へ。一般客がいる中、アイマスクを着けた視覚障がい者役と歩くという、かなり実戦的な演習の始まりです。
☝早速千葉駅から蘇我駅へ向かいます。午前中に何度も練習した「戸袋」に触って頂いて乗る方法を実践しました。
☝緊張はしたものの、無事に乗車出来てホッとしました(*^-^*)
☝わずか2駅、5分程で蘇我駅に到着。ご利用者様(役)の足元をしっかりと見て降ります。
ホームと電車の高さが違っている場合、きちんと「高い」「低い」をお伝えすることも大切です。
☝蘇我駅では折り返しの京葉線の電車を使わせて頂き、午前中に学んだ一連の流れを復習しました。
長時間止まっている電車だから出来る練習です。
☝あとは反復練習あるのみ!です。
☝ホーム上で講師からのフィードバックを受ける受講生達。
☝ホームを歩いて改札へ。現場では人混み、電車が停まっている・いない、ホームの広さ等も考慮して移動します。
☝一度改札を出て、往路(千葉⇒蘇我間)のガイド役終了。改札通過は上手に出来たかな?
☝ガイド役とご利用者様を交替して、復路(蘇我⇒千葉間)の演習開始。
当たり前のことですが、乗車駅なので切符を取り忘れない事が肝心。
☝再び3、4番線の京葉線ホームに戻り練習再開。乗り降りの練習を繰り返します。
☝吊り革にぶつけないよう座って頂く練習も、本物の電車内で実施。
☝そして復路(蘇我⇒千葉間)の電車乗降本番へ。
乗換専用階段を上がって、千葉・東京方面へと向かうホームへ移動します。
☝手すりがある場合は、使われるかどうかも確認。
使う場合の手の誘導は、勿論下からそえる!です(鷲掴み厳禁)。
☝千葉行きの電車が入線!練習の成果が試される時です。
皆無事に乗車出来ました。
☝千葉駅に帰着!終点だったこともあり、余裕をもって降りることが出来ました。足元もしっかり見ていますね!
☝JR千葉駅コンコースを通り、一番大きな中央改札口へ向かいます。
☝JR千葉駅の自動改札を抜けて電車乗降演習が無事終了!
皆「ぶつけない」ための目線が出来ていますね(^^♪
☝電車乗降演習後は休む間もなく千葉駅地下のタクシー乗り場付近で「エスカレーター乗降演習」を実施。
まずは一般課程で習った「並んで乗る」方法を復習しました。
☝これは「手すりを使ってエスカレーターに乗る」方の手の誘導練習。
相変わらず受講生の一人が「手すり役」をやっております(笑)
☝練習したら実践あるのみ!こうやって一歩ずつ、着実に技術を身につけていきます。
☝エスカレーター乗降演習後は、JR千葉駅に向かうエスカレーターで復習。
一般の人もいる中で、落ち着いて習った事が出来るのかが試されます。
☝長かった外での演習(約四時間)を終えて、会場に戻ってきました。幸いなことに雨☂は降らずに済みました!
☝お待ちかねの修了式では、受講生代表(最年少)に澤瀨代表が修了証を渡して、ニッコリポーズ!(^-^)
同じ志を持った幅広い年代の受講生達が、お互い切磋琢磨して&コミュニケーションを取って全員が修了しました。
【オマケ】
「ホーム転落をなくす会」様、「点字ブロックステッカー配り隊! 貼り隊!」様から無償で頂いているポストカード、シールを持ってポーズ!
視覚障がい者の直接支援(同行援護)に携わる者として、こういう活動にも興味を持って、危ない時にはお声がけして欲しいなと思います。