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9月3日、10日、17日の三日間20時間、茨城県取手市で同行援護従業者養成研修一般課程を実施。
今年度は当地(会場:取手市立福祉会館)では二度目の開講ですが、県内外から12名の受講生が集まりました。
その様子をダイジェストでご紹介。

【9月3日(土)一般課程一日目】
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☝12名の受講生を迎えて一般課程(三日間20時間)が開講。
筑西市や東海村から来られた方も。澤瀨代表によるご挨拶で研修スタート!

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☝講義開始前に3人1組のグループで「コミュニケーションタイム」🕐を実施。

視覚障がい者とただ安全に歩ければ良い、というだの資格ではなく、「楽しい外出」になるようコミュニケーションも必須。
あじさいの講習ではこの時間を大切にしています。

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☝初日の大きなテーマは「視覚障がい者を取り巻く世界の概要を知る」ということ。
今まで見たり聞いたりしたことがある知識~白杖、障害者手帳、盲導犬、点字ブロック等~について、しっかりとした知識を身につけていきます。

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☝視覚障がい者が行う「声出しジャンケン」✊✋も体験。
見えない、見え難いからこそ、声を出さないと判らないということを実感します。
だからこそ!同行援護従業者のお仕事の一つに情報提供があるのです。

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☝右の受講生がガイド(同行援護従業者)役、残り二人の受講生が視覚障がい者役で「声の印象」を確かめている様子。
視覚障がい者は晴眼者~目が見える方~の第一印象を「声」で判断します。
明るく笑顔での発声「笑声」で話しかけるのが望ましい😊

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☝午後の「障害者の心理①」の項目では、千葉市からあじさいの同行援護ご利用者様でもある西澤かづ子様にお越し頂き、本部講師と対談形式で約一時間、生活のことなどお話し頂きました。

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☝受講生とコミュニケーションを取りながら講演は進みます。

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☝講演では趣味のSTT(サウンドテーブルテニス)🏓のお話も。
10月に茨城県は水戸で行われる「第36回日視連関東ブロック視覚障害者サウンドテーブルテニス大会(茨城大会)」に、西澤様は千葉市代表選手として参加されるスゴイ方なのです!(メダル経験有🏅)

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☝視覚障がい者の紙幣の判別の話が出たので、受講生も実際にやってみました。
横の大きさ(幅)の違いや、識別マークで判別する方も。
(西澤様は紙幣を半分に折った後、さらに
で三角△に折って、ほぼ正三角形になるのが千円札💴と言っていました)

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☝硬貨は大きさや穴や横のギザギザで判ります!

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☝点字を読みながら講演を進める西澤様。

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☝同じ形をした調味料の箱(わさびやからし等)を、アイマスクをした受講生に何の箱だか当ててもらいます。
西澤様は箱に点字を書いたシールを貼ることで、区別されているそうです。


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☝最後は受講生からの質問タイム!にお答え頂いて、あっという間の講演終了。

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☝講演後は全員で会場すぐ脇にある利根川河川敷へ移動。
①西澤様と歩く②白杖を使って歩く(見守り有)③人につかまって(ガイド役と利用者役で)歩くという体験を行いました。
何と12名の受講生全員と歩いて頂いた西澤様。スピードが速くて皆ビックリ!

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☝見守ってくれる仲間がいても、白杖を使った単独歩行は、なかなか足が前に出ません。

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☝真っ直ぐ歩くのも一苦労!縁石に白杖を擦りつけながら歩くと、道から逸れずに進めます(右側の写真)。

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☝人につかまって歩く場合、誘導者(ガイド)の腋がしっかりしまっている(ぶらぶらしない)ことが何より大切。

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☝こういう風に腋が緩い(ぶらぶらしている)と視覚障がい者は怖いのです。

受講生自らが、こうして「やってはいけないこと」を体験することで、支援の際に絶対にしない!という意識を身に着けていきます。
これで一日目の6時間のカリキュラムが終了。

【9月10日(土)一般課程二日目】
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☝二日目も誰一人遅刻せず、余裕をもって来ていました。時間管理はお仕事にも通じますので、その点では皆合格!👍
因みに写真は澤瀬代表のお母様が、前(1964年)の「東京パラリンピック」代表選手だったのです!が、その記事を澤瀬代表が紹介している様子。
なお、代表のお父様は「東京2020パラリンピック」(2021年実施)の千葉県聖火ランナーです。

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☝二日目は座学中心の7時間のカリキュラム。「情報支援と情報提供」の講義では、グループで話し合いながら、様々な場面を想定していきました。
見えない・見え難い方にも、ガイド(同行援護従業者)が話す(情報提供する)ことで、その状況を理解して頂くことが大切。

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☝発表時は「立って名前を名乗る」のが、あじさいの講習ルール。
これは受講生同士の名前を覚えることだけではなく、視覚障がい者は「見える人が名前を名乗らないと誰だか判らない」ため、支援時のマナーとして身に着けるためでもあります。

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☝身体に情報提供を学ぶために、歩く時の基本姿勢をとってみます。
ガイドが身体をむやみに(無意味に)動かしてしまうと、ご利用者様にもその動きは伝わります。

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☝腋を締める(逆に開ける)ことの違いを体験。
こうして自ら体験することにより、「視覚障がい者がされて安心な(怖い)こと」を学んでいきます。

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☝手の誘導方法も習得します。

どうしても空いている(握られていない)方の手でやりたくなりますが、そうなると写真のように身体の向きが変わります。
ですので、基本は「握られている方の手」で誘導します。
右手(左手)を誘導する時は右手(左手)+手は下から添える(上からつかむ=鷲づかみ、逮捕、連行式は厳禁!)という基本的なルールを学びました。

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☝身体による情報提供を体験した後は、言葉による情報提供へ。
「足元の状況が変わる時」の情報提供の事例~アスファルト、土、砂利、草、ぬかるみ、グレーチング等~をグループで考えて発表しました。

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☝お弁当🍱の写真を使って、グループで一人がガイド役、残りの二人が視覚障がい者役で情報提供の練習。
ポイントはガイドの言葉での説明で、視覚障がい者がどれだけお弁当の内容や配置をイメージ出来るのかに尽きます。

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☝代筆・代読の基礎知識のカリキュラムへ。
「視覚障がい者は字を書けるのだろうか」という素朴な疑問を解消すべく、目を閉じて自分の名前を書いてみる体験。
思い込みを無くす(新しい知識を得る)ことも、支援においてはとても大切な要素です。

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☝視覚障がい者でも(支援機器を時には使って)書いたり読んだり出来る方は少なからずいます。
ただし、枠など制約がある場合ははみ出さないように書くのが難しい。
そんな時には「サインガイド」を使うと、自筆ではみ出さないように書けます。全員体験してみました。

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☝代筆の演習は宅配便の伝票の代筆から。
ご利用者様役に聞き取りなが、間違えないように宛先等を書き、終わったら見直しも行います。
きちんと見直しまですることで書き漏れ、書き間違いに気付けることもあるのです。

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☝代筆の演習では、実際の公的機関の書類(住民票請求用紙)のコピーを使って演習を行いました。
初めて見る書類であっても、ガイドが正確に読み取って書いていきます。

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☝代読の演習では①広報誌の記事②商品チラシの二種類を行いました。
どんな物であっても、ご利用者様が理解できる(伝わる)ように読んでいきます。


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☝商品チラシの代読演習は、申込用紙の代筆も!このカリキュラムの集大成でした。

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☝代筆・代読の基礎知識のカリキュラムの最後は点字の体験へ。
初めて点字器を見る受講生は興味津々です。


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☝自分の名札に名前を点字で書いてみました。
その後、目を閉じて触ってみる受講生も。

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☝本部講師が持っているのは、ヤマト運輸の宅急便の不在連絡票⁉
これは不在連絡票には「猫耳型切り欠き」が入っており、その説明をしている様子。
ヤマト運輸にお勤めだった視覚障がい者の「芳賀優子さん」が考案されたそうです。

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☝いよいよ実技開始!
まずは感じの良い声での挨拶から始めます。「声の第一印象」は視覚障がい者支援においてとても大切。

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☝お次は基本姿勢へ。身体の向き、前から見た時に肩が重なる、見た目の自然さ等のポイントを確認しながら練習します。

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☝ちょっとカメラ目線!?📷👁な気がしますが(笑)、上手に出来たようです。

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☝講師のお手本を見て学び、視覚障がい者役の手を取って、肩に手を置く方の基本姿勢にチャレンジ!
時には混乱して社交ダンスのようになっている方もいましたが💦何とか出来ました。

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☝最後は進む・止まるの練習へ。
狙った位置でしっかり止まる+言葉と身体の情報提供を合わせるという、簡単そうで難しい項目です。

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☝まずは一人で歩いて、言葉と身体のタイミングをつかんでいきます。

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☝慣れたところでガイド(同行援護従業者)役とご利用者様役で歩いてみます。
一人歩きで何度か練習したことを、二人で繰り返し練習しました。

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☝歩く時にも「ご利用者様の足元への意識」は欠かせません。

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☝ペアを変えながら繰り返し練習しました。狙った位置にピッタリ止まって、基本姿勢も保てればOK。
これで二日目の7時間のカリキュラム終了。残るは一日です。

【9月17日(土)一般課程三日目】
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☝いよいよ一般課程最終日。澤瀬代表のご挨拶&本部講師による諸注意から実技のみ7時間のカリキュラム開始です。

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☝まずは感じの良い挨拶から復習。

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☝そして基本姿勢へ。まずはポピュラーな腕をつかむバージョンから復習。

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☝肩に手を置くバージョンも復習。皆意外に覚えていたので、スムーズに進みました。

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☝そして進む・止まるの復習へ。基本姿勢を保ち、言葉と身体のタイミングを合わせるという、一見簡単そうですが最初はなかなか難しい実技です。

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☝繰り返し練習して、何とか皆マスター出来ました。止まった時、ご利用者様の足元を見ることが大切。

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☝まあまあ上手く出来てカメラ目線📷👁の図💦(笑)

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☝進む・止まるの次は曲がるへ。ガイドが内側にいるか外側にいるかで曲がり方がちょっと違います。
車🚙における内輪差と外輪差みたいなものです。

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☝曲がる時もしっかりとご利用者様の足元を見て、腋をしめて歩きます。

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☝実技はどんどん進みます。
お次は狭い道の通過=狭路通過の実技へ。まずはしっかり重なる体勢をマスターします。

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☝慣れたところで机の間を通る実技へ。二人重なる体勢(基本姿勢の二人幅から一人幅へ)を保ちながら、ぶつけないように見ながら進みます。


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☝午前中の実技メインイベント!ともいえる階段。
まずは一人歩きをしてシミュレーションから行います。

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☝ポイントをつかんだら練習あるのみ!
上りも下りも緊張感をもって繰り返し練習しました。


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☝階段演習後は食事支援=食事時における情報提供の演習へ。
パッケージを開けるのは、視覚障がい者も当たり前に出来ますが、開け難そうな時には声をかけます。

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「余計な手を出さずに見守る」ことが大切。勿論、セロハンテープが貼ってあることや帯がかかっていること等、必要に応じた情報提供は随時行います。

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☝ガイドの説明(情報提供)で、ご利用者様の頭に内容や配置がイメージ出来るか。前週は写真を使って練習しました。
さらには「食べられない物」(バラン、串、アルミカップ等)もきちんと説明しなければなりません。

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向かい合わせで座っている場合、イドから見て右と左、さらに手前と奥は逆になります。
説明する時には、そのことも留意しながら行わなければならないので、意外と大変なのです!

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☝午後の実技は「溝をまたぐ」から。皆で重心移動のポイントを確認します。

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☝重心移動と声掛けのタイミング、足元への意識など、大切な要素がいっぱい!
これが電車の乗降等に関わってくるのです。

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☝外歩き演習前には、様々な場面を想定してシミュレーションを実施。
写真は狭い道を歩いている時に、後から車が来た場合どう避けるか?を考えているシーンです。

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☝諸注意を受けた後、いよいよ外歩き演習へ出発!
エスカレーターの乗降演習を行うJR取手駅へ向かいます。

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☝三人一組でガイド役、ご利用者様役、オブザーバー(観察者)役を決めて進みます。
他の人のやる姿を見て学ぶことも大切。

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☝途中で役割交替しながら進みます。
歩車道の境も、声掛けしてスピードを緩め、足元を見ることで躓かせることなく進めます。

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☝横断歩道🚥は必ず左右確認して進みます。

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☝取手駅の東西をつなぐ「ギャラリーロード」を通ります。これを抜ければもうすぐゴール。

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☝しかし、ギャラリーロード出口には階段が!(スロープも隣にありますが)
午前中に何度も繰り返し練習したことを、今こそ実践する時です。

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☝一難去ってまた一難💦
ギャラリーロードを抜けたのも束の間、JR取手駅に上がる長~い階段が!
ガイドのお仕事は「いかに落ち着いて出来るか」が毎回問われます。

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☝JR東日本東京支社様のご協力により、JR取手駅の3・4番線ホームへ通じるエスカレーターを使って、エスカレーター乗降演習を実施。
乗り降りのタイミングが難しそうに感じるかもしれませんが、実際のところ「エスカレーターを選ばれる視覚障がい者であれば、問題なくエスカレーターに乗れる」のです。
ガイドが変に緊張せず、乗り方を聴くことが大切。知っているやり方を押し付けるのはNG!

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☝帰路はオブザーバー役を作らず、二人組(ガイド役とご利用者様役)で会場へ戻ります。
まずはJR取手駅から地上階に降りる場面で、階段かエスカレーターをご利用者様役に選んでもらい進みます。
これから現場に出た時も、「意向の確認」がとても大切⇒「ご利用者様主体の外出」になるのです。

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☝ぶつかりそうな物があれば回避します。
大分慣れてきて、颯爽と歩けるようになってきました👍

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☝曲がる時も足元をしっかり見ていますね!😊

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☝曲がった先にあったのは、土手に上がる階段。

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☝一段一段が高め&やや広めの階段を上がると、そこは利根川河川敷の遊歩道。

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☝上から見ると、その高さがわかります。

こんな時も脇をしっかり締めて&ご利用者様の足元を見て上ります。

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☝土手の上の遊歩道は爽快!これをしばらく進めば会場です。

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☝最後に狭路通過と下り階段の実践。
初めての外歩きで、相当緊張しながらも、無事に皆会場に帰着しました。

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☝外歩き演習が終わって休憩後、もう少しだけ実技が続きます。まずは「椅子への誘導」を学びました。
ここでも手の誘導は「下から添える」。そして椅子に座る時は(固定椅子ではない場合)ガイドが椅子を支えます。
決して高齢者介護のように腰やお尻は支えません!=余計なボディタッチ厳禁!🙅

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☝椅子から立ち上がったら、すぐに基本姿勢を取ります。
ご利用者様を空間放置しないよう心がけます。

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☝最後にドアの通過方法とトイレの説明の仕方を学んで、最終日実技7時間のカリキュラムが終了。
(写真はドアの通過後、ご利用者様から離れずにドアを閉めるシーン)


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☝受講生代表のAさんに修了証を渡して20時間の一般課程が終了。
何とAさんは今日が●×回目の誕生日!🎂
皆でハッピーバースデー!を歌って♬お祝いしました😊

今年度(2023年3月まで)の取手市での講習は、これにて一旦終了です。次回は2023年4月以降(5月前後)を予定。
茨城県内では、2023年1月に弊社では初めて鹿行エリア(鹿嶋市)で講習を行います。
詳細は☟をご覧下さい。
http://narashino-ajisai.com/free/rokko

一般課程が終わってちょうど一週間。今度は応用課程が開講しました。
応用課程は事業所で必ず置かねばならない「サービス提供責任者」の資格要件の一つですが、一般課程修了者(どこの研修事業所でも可)は誰でも受講できます。
実技比率が高いので(カリキュラム12時間中10時間が実技)、現場に出る自信をつけるためにも、受けた方が望ましい内容になっています。
その様子をダイジェストでご紹介します。

【7月23日・・・応用課程一日目】
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☝11名が参加した応用課程。澤瀨代表の気合いが入った⁉💪ご挨拶から研修スタート!

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☝一般課程から引き続き参加された方が多かったのですが、初めまして!の方もいたので、あじさい恒例のコミュニケーションタイム⏱を実施。

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☝空間認知の体験では、アイマスクをして室内の任意の場所から自席へ戻る体験を。
まずは仲間に誘導され、スタート地点へと移動します。


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☝壁や机に触りながら、室内の状況と場所を把握して何とか自席へと戻ります。
例えば外を歩く時には、信号🚥や交差点、歩車道の段差、点字ブロック等の場所を覚えて、白杖を使って単独歩行する視覚障がい者もいます。

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☝しかし、状況が変わる(これはわざと椅子の向きを変えている)だけで、一気に「メンタルマップ」(頭の中の地図)が崩れます。
「視覚障がい者の置いた物を勝手に動かさない」(動かした時には必ず伝える!)にも繋がります。


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☝これは「見え方紹介アプリ」を使って、ロービジョン(弱視)の見え方を体験している様子。

世の中の認識では視覚障がい者=全盲と思っている方が多いのですが、実はむしろ「ちょっと見えている」方が多いのです。

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☝デジタル教材見え方紹介アプリの次はアナログ教材(ロービジョン体験キット)を使用して、理解を深めていきます。

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☝視覚障害は「視力」だけではなく「視野」も関係してきます。

見える範囲が狭まったことで、生活の大変さを実感。


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☝視野狭窄ゴーグルを着けて、「書き取り」「猫探し」「迷路」などにチャレンジ!
いかに晴眼者が一瞬で多くの情報を目から得ているのかを感じました。

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☝座学の最後に澤瀬代表が「文集あじさい」から「白杖からのお願い」を朗読しました。
これは「視覚障がい者の立場」で晴眼者に対するメッセージが込められている文章なのですが、代表のお母様(視覚障がい者)が書いたものなのです。

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☝午後からは実技。応用課程は12時間中10時間!も実技があるのが特徴です(因みに一般課程は20時間中、実技は8時間)。
まずは何より大切な基本姿勢のおさらいから。

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☝三人組を作って、お互いにチェックします。
このように午後の前半は基本的な動作の復習を中心に行いました。

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☝これは白杖を「電車の吊り革」に見立てて、ぶつからない様に椅子から立ち上がる様子。
ガイドが吊り革を押さえたり、声をかけて危険を回避します。

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☝午後の後半は外演習へ。

①買い物演習(買い物時の情報提供)と②地図を見て歩く演習(千葉公園周辺)を行いました。

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☝買い物演習は「アコレ弁天一丁目店」様のご協力で実施。
まずは近くにある護国神社で一度集合し、諸注意を講師から伝えた後でお店に向かいました。

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☝いよいよ買い物演習スタート!

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☝コロナ禍では手指消毒も大切。消毒液や体温計があった場合、視覚障がいにそれを伝えて消毒や測定を促すのもガイドの大切なお仕事です。

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☝ご利用者様に言われた商品を的確に探すのみならず、値段や賞味期限や産地や個数等を伝え、言われたもの以外(お買い得品、見切り品、季節限定商品)についても情報提供していきます。
視覚障がい者は情報提供されなければ、それがあることはわかりません。だからこそ、ガイド(同行援護従業者)が視覚障がい者の目の代わりを担うのです。


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☝買い物演習後は、千葉公園で地図を見て目的地まで行く演習を実施。
過去、道に迷った受講生も数知れず💦という、なかなかハード!なミッションです。

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☝困った時は猪突猛進🐗せず(適当に進まず)、一度立ち止まって現在地を確認することも大切。
間違ってもガイドが「この道で良いのか(合っているのか)なあ・・・」なんて発言してはイケマセン!
ご利用者様を不安にさせる言動は×🙅

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☝中(室内)で学んだことを外(現場)でいかに落ち着いて出来るかが何より大切。
室内で何度も練習した階段も、皆大分落ち着いて出来るようになりました。
千葉都市モノレール「千葉公園駅」に到着して役割交替。



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☝役割交替して帰路(研修会場)へ。
周りを良く見回して、状況確認することも必要。実は地図を見なくても、大きな案内看板がありました。

気付けたかな!?

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☝時には立ち止まって確認しながら、何とかゴールの千葉市生涯学習センターへ近づいてきました。
大賀ハスで有名な池の横を歩きます。

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☝千葉公園を出ると程なく会場です。あと一息!

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☝会場裏口で反省会。地図を見ながら、歩いたルートを確認しました。
ご利用者様と一度歩いた道を、次からは地図を見なくても歩けるようになれば一人前です。

【7月30日・・・応用課程二日目】
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☝応用課程最終日も元気に全員集合。
まずは澤瀬代表のご挨拶。

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☝今日は7時間のカリキュラム全てが実技の日。

まずはウォーミングアップで「基本姿勢」から開始。

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☝「上手く出来てる?」という声が聞こえてきそうな写真(笑)

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☝午後には交通機関の乗降演習があるため、それに繋がる実技を行います。
これは白杖を「電車の手摺」や「吊り革」に見立てて、ご利用者様役を椅子へと誘導する練習場面。

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☝「溝をまたぐ」は「電車とホームの間の溝をまたぐ」に直結する練習。
足元への意識(目線)のみならず、重心移動やガイドが二歩目をまたぐタイミング等、ポイントがいっぱい!

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☝これは白杖を「電車のドア枠(戸袋)」に見立てて、触ってもらって電車に乗車する練習。

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☝手の誘導(下から添える)や目線やまたぐタイミング等、基本の「またぐ」に+αが加わります。
これを午後には実際にお客様が乗っている「本当の電車」で演習するのです!

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☝実技の最後は「狭路通過+切符の扱い」の練習へ。基本的な狭路通過の体勢から復習します。

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☝切符の扱いという「イレギュラー」が入ると、「ご利用者様を絶対にぶつけない!」という大原則を忘れがちです。
まずは通過時の目線👁から思い出します。

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☝狭路通過の復習後は、自動改札に切符を入れて通る練習を実施。

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☝ガイドがご利用者様の右側にいるか左側にいるかで、切符の取り方も違ってきます。
どちら側でも対応出来るように練習しました。

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☝昼食休憩後は「交通機関の乗降演習」を行うJR千葉駅へ。

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☝受講生が奇数なので、澤瀬代表もご利用者様役で演習に参加。

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☝横断歩道🚥での左右確認もバッチリ!👍

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☝これまでの外歩き演習を経て、大分自信をもって歩けるようになってきました。

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☝JR千葉駅の「千葉公園口」コンコースへ向かう受講生軍団の図。

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☝三階にある改札口までは、それぞれエレベーターか階段で移動。
どちらを使うか決めるのはご利用者様(役)です。ガイドが決めるのは言語道断!

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☝切符をガイド役が階に行っている間、壁にもたれて待つご利用者様役の受講生。
決して「反省のポーズ」をしているわけではありません!(笑)

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☝切符を購入後は自動改札へ。午前中に練習した「狭路通過+切符の扱い」を実践!

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☝そして電車に乗車。ボックス席に座って、ホッと一息。
二駅だけ乗り、蘇我駅まで移動します。

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☝蘇我駅到着後は京葉線ホームに移動。
しばらく停車する折り返し電車を使わせていただき、乗り降りの練習を繰り返します。

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☝途中で一旦改札口へと向かいます。

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☝切符を二枚入れ、ご利用者様役をぶつけずに改札を出て往路が終了。
皆練習の成果を発揮出来たかな?

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☝役割交替して、復路組の演習開始。まずは改札通過から。
慌てず落ち着いてやることが、何より現場においても求められます。

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☝休憩の合間にトイレ前の壁にあった触知図を触ってみる受講生。
「座学で教わったこと」を実際に見ることで、理解がより深まります。

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☝再度京葉線ホームへと移動し、練習再開。

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☝吊り革の高さを確認中。電車にもよりますが、優先席付近は吊り革も低めです。

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☝しばらく止まっている電車だからこそ出来る乗り降りの反復練習。
いつも快く演習にご協力(の許可)を頂いているJR東日本千葉支社様には、感謝しかありません。

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☝電車の乗降時は、ご利用者様の足元への意識が何より大事!
しっかり見て安全確保します。

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☝手摺のある椅子への誘導練習も行いました。

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☝身長の高いご利用者様は、吊り革が額や頭にぶつかります。
午前中の練習で学んだ技術を実際の電車で試します。

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☝椅子から立ってドア前へ移動、電車から降りる練習を何度も繰り返しました。

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☝いよいよ復路組の本番へ。
まずは千葉駅へと向かう電車のホームへ移動します。

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☝本番の電車(千葉行き各駅停車)が到着。
素早く、しかし気持ちは焦らずに乗車しました。

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☝無事に全員が乗車。座ってホッと一息の図。

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☝千葉駅に到着し、改札を出て復路が終了。
これで応用課程の「メインイベント」とも言える交通機関の乗降演習が終わりました。

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☝まだまだ演習は終わりません。
お次はエスカレーター乗降演習を実施。
並んで乗る方法を復習しました。

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☝並んで乗る方法の後は、手摺を使って乗る方の方法を学びます。
本部講師から説明を受ける受講生達です。

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☝手摺への手の誘導方法をマスターした後は、降りた視覚障がい者の手を素早く取る方法の練習へ。

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☝最後に一連の流れ(エスカレーター手摺に手を誘導、ご利用者様が降りたらすぐにガイドの腕に手を誘導)を行って、エスカレーター乗降演習が終了。

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☝エスカレーター乗降演習を終え、JR総武本線のガードをくぐって会場へ帰ります。
しかし!

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☝こんな幅広階段が現れました💦
一段ずつ上がるのか?大股気味で進むのか?
こういう時も落ち着いて、まずは状況説明を行うことから始め、確認してもらってから進みます。

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☝流石に疲労の色が隠せない受講生達。ゴールはもうすぐです!

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☝信号を渡ればいよいよゴール!

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☝受講生の今後を祝福するような光(ただの西日!?💦)が射す中、会場へ無事帰着。
お疲れ様でした!

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☝無事演習を終えた受講生達に、澤瀬代表から今後の期待を込めた言葉を贈ります🎁

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☝一般課程から受講した方は、実に32時間もの研修時間を終えての修了式。
受講生代表に「応用課程」の修了証を澤瀬代表から授与しました。

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☝笑顔でポーズ!😊
これで「応用課程」が無事終了。11名の応用課程修了者が誕生しました。

あじさいでは今年度、千葉市(会場:千葉市生涯学習センター)であと二回研修を開講致します。
11月開講分につきましては、現在募集中です。
甘い内容ではありませんが、受講した方からは「楽しかった!」という感想(アンケート参照)を頂ける講習です。

受講条件は☟
・基本的な日本語の読み書きおよび日本語でのコミュニケーションが可能な者。

・膝や腰に問題がなく、一日最低で 5~6km 程度の歩行に耐えられる体力がある者。
・視覚的情報を提供しながら全カリキュラムをやり遂げられる者。
・他の受講生とコミュニケーションが取れる者とする者。
・受講料支払期日までに支払い可能な者。 

福祉資格不問。ご興味がある方のお申し込みを、お待ち申し上げております。

2017年から同行援護従業者養成研修を開講している「あじさい」。
その栄えある初回会場が、この「千葉市生涯学習センター」だったのです。
この会場だけでも修了生が200名以上(一般課程)になりましたが、今年度もここで三度実施します。
2022年度初めての当地での講習は、コロナ禍にも関わらず県内各地(遠くは館山市!)
から15名もの受講生を集めて開講しました。
3日間20時間をダイジェストでご紹介します。

【7月2日・・・一般課程一日目】
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☝開始前に澤瀨代表からご挨拶。

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☝15名を3名ずつ5グループに分けてコミュニケーションタイム⏱から開始。

そう、あじさいの講習では、同行援護のお仕事でも必須の「初めましての人とも話せる能力」を、講習で身につけていきます。

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☝初日の大きなテーマは「視覚障がい者を取り巻く世界の概要を知る」こと。

まずは視覚障がい者の数、障害者手帳制度、障害等級といった基礎的な部分から学んでいきます。
そしてグループで考えて、発表時には「立って名前を名乗って発表」します。
これは視覚障がい者は他人を声で判断されるので、「名前を名乗る」という当たり前のルールを身につける意味もあるのです。

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☝これは体操?ストレッチ?ではなく💦視野を測っている様子。
晴眼者の視野が両目で160度~200度あると言われるのに対し、視覚障がい者は(人にもよりますが)10度程度しかないという方もいます。
視覚障がいとは視力(目で物体を識別できる能力)の問題だけでなく、視野(目で見える範囲)の問題もあるのです。

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☝これは「視覚障がい者式ジャンケン」✊✋の様子。声で「グー!」「チョキ!」「パー!」と言ってジャンケンするのです。
たまに声と手が違う人がいるのはご愛敬♬

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☝これは「声の第一印象」をグループ内で確かめている様子。

一人がガイド(同行援護従業者)役、残りの二名が視覚障がい者役で目を閉じて、ガイド役の挨拶を聞いています。
因みに笑顔だと声のトーンが上がるので、比較的「感じの良い(明るい)声」になりますよ♪

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☝午後はあじさいを含めて、複数の事業所で同行援護を利用されている西澤かづ子様をお招きして、同行援護や家事支援の制度を使っている生活の様子等をお話頂きました。

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☝西澤様の話を聴く受講生も真剣!

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☝先天盲で盲学校に通われていた西澤様は、時には点字を読みながら講演して下さいました。

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☝趣味であるSTT(サウンドテーブルテニス)🏓のラケットを持ちながら熱弁する西澤様。


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☝その後も紙幣を識別する用具を実演して頂いたり・・・


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☝本部講師(写真右側)が送ったメールを、ご自身のスマホにデフォルト機能としてある「読み上げ機能」を使って読んでいる様子を紹介して頂いたりしました。


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☝同じ形の箱に入った調味料はどうやって区別する?

実は箱に点字シールを貼ることで、区別されているそうです。

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☝最後に受講生からの質問を受けて、約一時間の講演時間があっという間に終了。

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☝講演後は会場近くの千葉公園へ。西澤様にもご協力頂いて、ある体験を行いました。
受講生達は本部講師と西澤様の歩くスピードが速いので驚いていました(笑)

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☝千葉公園では①西澤様と歩く②単独で白杖歩行する(見守り役アリ)③人につかまって(ガイド役と利用者役で)歩くの体験を実施。

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☝白杖を使った単独歩行は、車が来ない道であっても、前になかなか足が出ませんでした。
そして自動販売機は何を売っているかが全くワカラナイ・・・
(視覚障がい者にとって自動販売機は「ロシアンルーレット」と言われます)


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☝ガイドの歩くスピードが遅いと、ご利用者様に持たれている腕を押されます!

「相手のペースに合わせられる」ことも、プロである同行援護従業者の条件なのです。

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☝講習会場に戻ってから、体験の感想共有と西澤様からエール!を頂き、初日カリキュラムが終了。


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☝オマケ・・・アイマスクを忘れると、あじさいから貸し出されるのはコレ!(笑)※他の貸出用も準備がありますのでご心配なく
とっても人目をひきます!

【7月9日・・・一般課程二日目】
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☝コロナ禍の講習なので、皆の体調管理が一番心配なのですが、受講生15名が元気に集合。
澤瀨代表も一安心して笑顔でご挨拶。

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☝朝一番で試験⁉ではなくて、前回の復習プリントを皆で解いている様子。

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☝終わったら皆で解答を照らし合わせた上で、講師から正答を説明しました。

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☝これは「情報支援と情報提供」の講義で「身体による情報提供」を学んでいる様子。
「実技において全ての基礎」と言っても過言ではない「基本姿勢」のポイントをまず確かめました。

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☝その後はグループに分かれて基本姿勢の確認。

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☝大分良い感じになってきました♬😊

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☝手の誘導方法も学びます。
ガイドが空いている方の手で利用者の手を誘導しようとすると、必然的に身体の向きが変わります。そのため、「右手(左手)を誘導する時は右手(左手)」が基本なのです。

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☝これはグループワークで「足元の状況が変わる時の情報提供」の例を考えている様子。
「三人寄れば文殊の知恵」と言いますが、まさに実践しています!

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☝「代筆・代読の基礎知識」の講義では、まずは目を閉じて名前を書く体験から。
視覚障がい者“だから”字が書けないのとは違い、決められた場所に書くのが難しいことを学びます。

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☝決められた場所に自署しなければならない時、便利なのが「サインガイド」です。
これも全員が体験。あれ?カメラ目線📸👁の受講生がいるぞ?(笑)

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☝その後は実際に代筆と代読の実戦演習を行いました。読んだり書いたりは簡単そうですが、意外にムズカシイ!(漢字力も要ります)。

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☝自分の名札に点字で名前を書いてみる体験も実施。まずは講師の説明を聴きます。

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☝皆真剣に取り組んでいます。

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☝書いた点字を触ってみます。点字の読み書きが出来る視覚障がい者にとって、点字は大切な文字なのだということを実感しました。

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☝二日目最後の一時間は実技。まずは「感じの良い挨拶」から。声の第一印象を再復習します。

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☝挨拶の後は基本姿勢へ。講師の見本を見た後は三人一組でお互い見て学び、時には指摘しながらマスターしていきます。

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上手に出来た!らしい(笑)

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☝最後は「進む・止まる」の練習。
狙った位置で「言葉と身体の情報提供」を合わせてきちんと止まれるよう、まずは一人でシミュレーションします。

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☝慣れた所でペア(ガイド役と利用者役)で練習。

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☝最初はなかなか上手くいかなかった受講生達も、繰り返し練習してピッタリ止まることが出来るようになりました。
これで二日目のカリキュラムが終了。一般課程も残すは一日です。

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☝オマケ・・・あじさいの講習では、受講生が自由に触れられる教材を沢山置いています。
触知案内図(駅、空港、ディズニーリゾート)や、視覚障がい者製品カタログ、講師が載った新聞記事📰等があります。

【7月16日・・・一般課程三日目】
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☝20時間の一般課程も、残すは今日の実技7時間のみ。
澤瀨代表と本部講師からご挨拶と、諸注意を行い研修開始です。

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☝まずはウォーミングアップで基本姿勢の取り方から。
グループに分かれて、一週間前の学びを思い出します。

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☝講師の見本➡実践が流れですが、受講生同士でお互い指摘しながら学んでいくのが、あじさいの講習。
「講師が教えたポイントをきちんと覚えているか」が問われます。勿論、合間には講師陣のアドバイスも入ります。

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☝進む・止まるもバッチリ!

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☝時には腕をつかむ、肩に手を置く以外のご利用者様も。
このように「カップル組み」のように手をガイドにまわすご利用者様もいます。
ほぼ横並び!のため、注意点を学んでいきます。

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☝お次は「曲がる」の練習。まずは本部講師のお手本を真剣に見ます。

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☝ガイドが内側にいるか、外側にいるかで曲がり方も違います。
とはいえ、曲がる時には「ご利用者様の足元への意識」が欠かせません。

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☝これは“わざと”脇をあけたり、つかまれている腕を振って歩いている様子。
「どうされたら怖い(or安心)」を、身をもって体験しました。

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☝実技はどんどん進みます。
これは「狭路通過」の体勢を取っている場面。

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体勢を学んだ後は実践へ。
本部講師のお手本から「位置取り=ご利用者様を狭路の中央へ誘導する」と、「通過時の目線」を学びます。

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☝「絶対にご利用者様をぶつけない!」という意識が大事な狭路通過。
その意識があれば、自ずと見るべき場所は決まるのです。

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☝実技の前半の山場である階段は、会場のご協力もあり、館内の共用部を使わせて頂いています。
こうした案内文までご準備頂き感謝です!

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☝まずは一人で歩いてポイントを確認!
①階段ギリギリで止まる②上り・下りを説明(勿論、接近前にも)③ガイドは外側の足をかけて準備④ご利用者様の一段先を進む&ご利用者のペースに合わせる⑤最後はちょっと広めに足を出す⑥終わりをタイミング良く伝えるとともに、しっかり止まる(言葉と身体の情報提供)と盛り沢山!です。

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☝あとは繰り返し練習あるのみ。
ペアを組んで上り階段から練習しました。

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☝下り階段も練習して、いよいよランチタイムへ。
しかし・・・

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☝食事支援(食事時の情報提供)の演習が残っていました💦
持ってきたお弁当🍱を、ガイド役に説明してもらいます。パッケージの開封もご自身で出来る方が多いです。
手を出したい気持ちをぐっと我慢します。見守り、必要に応じてまずは言葉でサポートします。

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☝「どこに何があるか(配置されているか)」を、視覚障がい者が頭で描けるように説明します。
食べられない物~バランや串や小分けのカップ~は忘れずにお伝えします。
ただし、食べている時の実況中継は✖🙅

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☝昼食休憩後は「またぐ」の実技へ。ここもまた「ご利用者様の足元への意識」が大切です。
これは電車の乗降時等に活かせます。

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☝いよいよ外歩き演習へ。実際に同行援護の現場で車に跳ねられて亡くなった方もいます。
ご利用者の安全・安心を守りながら、加えて会話もしながら歩くのが同行援護従業者のお仕事。
受講生達も真剣に諸注意を聴いています。

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☝左は信号のない交差点(十字路)で車が来た場合、右は狭い道で後方から車が来た場合のシミュレーション。
どんな場面においても慌てずに、時にはハンドサイン✋を出して譲ったり、先に行ったり「合図する」ことも有効です。

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☝生憎の小雨☂が降る中、外歩き演習がスタート!

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☝傘も二人で入るように工夫しながら、前方も左右も足元も意識して歩く・・・
雨の時には細心の注意を払わなければなりなせん。

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☝どうにか最初の役割交替地点である公園に到着。
やっと着いた!と気は抜けず😨入口にはちょっとした上り段差や、足元の状況が変わる(コンクリート➡土)があります。
ここできちんと「言葉での情報提供」が出来るかどうか。それが同行援護従業者のお仕事の肝なのです。


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☝公園で反省会(ご利用者様役がガイド役を評価)後、役割交替してJR千葉駅へ向かいます。

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☝狭い路地や十字路などを歩きながら、だんだん慣れていきます。
外歩きこそ、学んだことの集大成。これをやらずに修了証付与はあり得ないし、現場には絶対に出せません。

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☝JR千葉駅のコンコースへ続く階段を上ります。
一般の方も通る場所=外で、学んだことがきちんと出来て、初めて「出来た」になるし、自信にも繋がります。

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☝JR千葉駅地下にあるエスカレーターを使って、エスカレーターの乗降演習へ。
まず講師の説明を聴きます。
因みに「エスカレーターが怖い」と思うご利用者様
は、エスカレーターは使いません。
つまり「エスカレーターを選ぶ=エスカレーターに問題なく乗れる」ということなのです。
この観点は大切。

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☝説明を聴いた後は練習へ。一番ポピュラー(簡単)な「並んで乗り降りする方法を学びました。

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☝勿論、上りだけではなく、下りも練習。

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☝エスカレーター演習終了後は、途中で役割交替して会場へ戻ります。
ガイド役にも大分慣れて、堂々と歩ける受講生が増えました👍

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☝無事に会場へ帰還。澤瀨代表からアドバイスを受ける受講生達。

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☝さすがに外歩き演習は受講生も気を張るため疲れます。
ですが、こんなに元気な受講生も!😀

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☝休憩後は椅子への誘導方法の演習。
前から誘導するのが望ましいですが、それが出来ない場合は横からや後からもあります。
いずれにせよ、「椅子の座面の一辺」へご利用者様を正対(位置取り)し、手を背もたれと座面へ誘導して触って頂くこと。
そのことで椅子の向きがわかります。勿論、手の誘導は「下から添える=鷲掴み厳禁!」を心掛けます。

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☝壁際にある椅子、並んでいる椅子等、様々な場面を想定して練習しました。

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☝ドアの通過の実技は、ドアやドア枠に触ってもらうことでも安全に通過出来ます。

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☝開けたドアをご利用者様から離れずに閉める練習も。
実にスマートですね!😊

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☝最後にトイレ🚻の誘導方法へ。
これは椅子を小便器に見立てて誘導しています。

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☝用を足して、「手を洗う」と言われたら?
基本姿勢に戻るのは、お互いちょっと憚られますよね💦

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☝そんな時は、手首を支えて誘導すればOK🆗
個室から🚽出た時も同じですね。
因みに小便器も個室も、ご利用者様が用を足している時には、ガイドは近くにいないこと!
(近くにいたら出るものも出ません)
手洗い所付近で待つのがベターです。

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☝いよいよ修了式へ。あじさいの運営するグループホーム「イーハトーブ」でも働く受講生代表のMさんに修了証を授与。

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☝最後は澤瀨代表とポーズ!これで日本全国の同行援護事業所で働ける資格をゲットです!🙌

あじさいでは千葉市(千葉市生涯学習センター)で年に三回のペースで研修を開催中です。
現在、11月開講分を募集中。詳細は☟をご覧下さい。
http://narashino-ajisai.com/free/chiba

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