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茨城県内でも研修は続けます!取手市での同行援護従業者養成研修(応用課程)の様子
一般課程が終わって一週間。今度は土日連続二日間12時間のカリキュラムで応用課程が開講しました。
日本列島を縦断するかもしれないという台風🌀が接近する中で、天気が気がかりでしたが、ほとんど影響がなく無事終了。
そんな二日間の様子をご紹介します。
【9月24日(土)応用課程一日目】
☝一般課程から引き続き受講の方9名、応用課程から合流の方2名の合計11名で研修スタート!
まずは澤瀨代表のご挨拶です。
☝あじさいの講習でお馴染みの「コミュニケーションタイム」🕐から開始。
短期間ではありますが、何と言っても同じ資格取得を目指す仲間。
仲良くなることで、よりスムーズに&楽しく!講習が進むのです😊
☝「障害者(児)の心理②」の講義では、空間認知を体験。
まず歩く時の「防御姿勢」から学びます。
☝車🚙も自転車🚲も来ない室内とはいえ、なかなか前に足が出ません。
外をお一人で歩かれる視覚障がい者の気持ちを体験しました。
☝視覚を使えない分、触覚や聴覚を駆使します。場合によっては嗅覚も。
触れることで確かめながら、自席はどこなのか探していきます。
☝障害物があり、いつもと様子が違うと、頭の中の地図~メンタルマップ~が崩れてしまいます。
☝あれ?ここが自分の席のはずなのに!?
ちょっと椅子の向きが違うだけで、メンタルマップが崩れている図。
こうした体験を通して「視覚障がい者の置いた物を勝手に動かさない」(動かした場合は伝える)という極めて重要なルールを学んでいきます。
☝空間認知の体験後は、「見え方紹介アプリ」を使って、様々な弱視の見え方を学びました。
☝さらに「ロービジョン体験キット」を使って理解を深めます。
3つのメガネでそれぞれ視野狭窄、白濁、中心暗点の体験が出来る優れモノです。
☝視野が狭いだけでも一苦労。文字が大きければ良い、というものでもありません。
その方の視野に合った大きさがあるのです。
☝紙が裏返しですが、それすらすぐにはわかりません💦
☝ロービジョン(弱視)の様々な体験を通し、理解を深めて午前中の座学が終了。
お疲れ様でした。
☝午後からは実技。応用課程は12時間中10時間も実技があるのが大きな特徴。
まずは全ての基礎となる基本姿勢から復習。
☝上手に出来ました!👏
☝肩に手を置く方バージョンも復習。
☝椅子への誘導も復習。座面の正面にご利用者様を誘導し、背もたれと座面に触れて頂くことで椅子の向きが判ります。
そして手の誘導は勿論「下から添える」です👍
☝翌日の「交通機関の乗降演習」(電車乗降)を意識して、声をかけて立ち上がって素早く基本姿勢を取る練習等、一般課程で学んだ内容に+αをつけていきます。
☝後半は外演習へ。小雨が降る中、買い物演習(買い物時の情報提供)を行う西友取手駅前店様まで歩きます。
図らずも雨が降ったからこそ出来る傘🌂を差しての演習です。
☝二人で傘に入るためには、少し傘を後に傾けたり、ご利用者様の肩が濡れないように気をつけたりといった工夫が必要。
さらに通常の安全確保をしつつ、会話もしつつ歩くので大変です!
☝ラッキーなことに!?ちょっと進んだら雨が止みました💦
☝傘🌂を畳んで颯爽と街の中を歩きます。が、雨上がりは危険がいっぱい!
滑りやすかったり、水たまりがあったり油断は禁物です。
☝西友取手駅前店様のご協力で、買い物演習(情報提供)を実施しました。
☝まずはご利用者様(視覚障がい者)役に欲しい物を聴き、その場所を探すことから始めます。
☝言われた(欲しい)物が見当たらなくても、すぐに諦めない!実は周辺にあったりするのです。
目的の物が見つかったら、値段(税込or税別)やメーカー(ブランド)名、個数、(物によっては)賞味期限や消費期限等をお伝えして、選んでもらいます。
そして「触れる物は触ってもらう」ことも、決めてもらう際には有効です。
初めて使うお店では売り場の場所がすぐには見つかりせん・・・
そんな時には①天井や壁面の案内板を見る②店員さんに尋ねる等の手段があります。
そして、「~の辺り(何番の通路に)ありますよ!」と、ご利用者様にお伝えしておくと、次にご利用者様が他のガイドと来た時に探しやすくなります。
こうしてお伝えすることも「情報提供」なのです。
☝すっかり雨☂も上がった取手市。しかし、濡れた落ち葉やグレーチング(網目状の排水溝)は要注意!
☝歩道に大きな水たまりがあり、このまま進むと靴に浸水⁉😨
そんな時にも周囲の状況を見て、落ち着いて回避するのもガイドのお仕事の真骨頂です👍
(右側の駐車場を通って水たまり回避)
☝歩車道の段差も声をかけ(言葉)、スピードを少し落として(身体)進みます。
これこそ「言葉と身体の情報提供の一致」なのです。
☝足も含めて(なぜクロスしている⁉)ポーズを取る澤瀨代表・・・
受講生は少し(かなり⁉)引いてるかも⁉(笑)
☝外歩き演習は実技の集大成。
変に緊張せず、ご利用者様と笑って話しながら、安全&安心に歩けるようになれば一人前です。
【9月25日(日)応用課程一日目】
☝昨日とは違って、今日は朝から良い天気☀
しかし、会場脇の利根川は昨日の雨で大増水していました(河川敷駐車場🚙閉鎖)。
そんなラッキーな二日目(もう最終日💦)も、澤瀨代表によるご挨拶からスタートしました。
☝朝から晩までずっと実技!の二日目(早くも最終日)。
ウォーミングアップで基本姿勢の取り方からスタートしました。
☝午後に控える「交通機関の乗降演習」にむけて、様々な場面を想定して実技を行います。
これは乗降演習で使う常磐線にも一部ある電車の「ボックスシート」に見立てた誘導練習です。
☝触ってもらう+言葉での説明という「身体」と「言葉」の情報提供の実践です。
☝これも電車内を想定した実技です。左は白杖を「手摺り」、右は「吊り革」に見立てています。
ご利用者様をぶつけないように注意が必要です。
☝吊り革はガイドが手で押さえたり、声をかけてかがんでもらったりして回避します。
☝お次はホームと電車間の溝を想定して乗り降りの練習へ。
まず基本となる「またぐ」から復習しました。目線👁のみならず、重心移動や腋をしめること等、ポイントが沢山ある実技。
☝本部講師のお手本を見て+αの「車体(戸袋)を触って電車🚊に乗る」練習。
やはり触ることで、車体の位置が判るため、またぎやすくなります。
(ただし、人により乗り降りの仕方は異なるため、聞いてから行うことが望ましい)
☝午前中の最後は「狭路通過」の練習。これは自動改札機を通る時に使います。
まずは一般課程で習ったことをきちんと覚えているか、受講生代表に実演してもらい、その後体勢の取り方を復習。
☝ポイントを押さえて(思い出して)から、まずは基本の狭路通過を復習しました。
☝「絶対にご利用者様をぶつけない!」という目線👁が何より大切。
仲間からのアドバイスも時には受けながら練習を繰り返します。
☝最後に切符を自動改札機に入れる&取るのシミュレーションを行って、午前中の実技が終了。
いよいよ午後は本番(JR取手駅~我孫子駅間の乗降演習🚃)です。
☝午後からは「交通機関の乗降演習」へ。JR取手駅へと向かいます。
駅までは大通りを進むのかと思いきや・・・
☝応用課程スペシャルコース!(笑)
細めの路地からの上り坂です。
☝車🚙が来たらギリギリの細さの道。そういう「万が一」を考え、「どう避けるか」等の予測を立てておくことも時には必要です。
(残念なことに車は通りませんでしたが)
☝なかなか長い上り坂を上り切った所で役割交替しました。
☝坂の上で役割交替して、取手駅方面へ向かいます。
ところが・・・
☝車止め🚙からの急な(滑り止め付!)の下り坂💦
このような状況でも、ご利用者様に説明して落ち着いて歩けるのか、同行援護従業者には求められます。
☝取手駅の東西を結ぶ自由通路を抜け、長~い上り階段を上ってJR取手駅に到着。
☝直前に講師から学んだ券売機操作も早速実践。
障がい者割引対応のICカードも来年春には登場しますが、まだまだ切符を買われる方も多いです。
ICカード全盛の今であっても、ガイドは券売機操作も脅えておかなければなりません。
☝切符購入後は自動改札機を通って改札内へ。
何とか通過出来て一安心?それとも怪しげな澤瀬代表のアイマスクで苦笑い!?
☝JR取手駅のホームでは、折り返しの常磐線電車を使わせて頂き、乗り降りの練習を繰り返しました。
☝長時間停車している電車だからこそ出来る反復練習。
それでも室内シミュレーション時より、緊張感がまるで違います。
☝降りる練習も繰り返します。ホームと電車の高さが違う時は、ご利用者様に忘れずに伝えます。
☝練習後はいよいよ往路組の本番。我孫子駅までの乗降演習。
ホームの端ギリギリまでアプローチして、ご利用者様の位置を確認し、場合により車体(戸袋)に触って頂いて乗車します。
勿論、「ご利用者様の足元への意識」が求められます。
☝無事に乗車出来てホッと一息。
☝余裕ですね♬👍
☝取手始発ということで、ほぼ貸し切り状態だった電車内。
わずか二駅で我孫子に着きますが、束の間の休息。
(実際の現場では、ご利用者様との会話や車内外の風景など情報提供します)
☝数分(二駅)で我孫子駅に到着。しっかり足元を見て降車します。
☝役割交替して、復路組スタート。
まずは取手駅で学んだ切符の購入から始めます。
☝狭路通過の技術を駆使して、自動改札を通過します。切符を入れる&取るも忘れずに!
☝しっかり「ご利用者様をぶつけない」ための目線👁が出来ていますね👍
☝行先表示を見て、目的地へ向かうホームを探すのもガイドのお仕事。
☝乗車する電車が我孫子駅に入ってきました。
受講生達は緊張を乗り越えて、落ち着いて出来るのか試されます。
☝会場でシミュレーションした後、取手駅で何度も本物の電車を使って練習しました。
スワローズ⚾の高津監督の言葉ではありませんが「絶対大丈夫!」です。
☝座れたペアが多かったです。電車内でも視覚障がい者役はアイマスク装着です。
☝取手駅に帰着。幸いなことに取手行き(終点)の電車だったので、焦らず慌てず降りることが出来ました。
☝取手駅に戻ってからは、3番線4番線へと通じるエスカレーターを使わせて頂き、エスカレーター乗降演習を実施。
まずは並んで乗る方法から復習しました。
☝JR取手駅構内コンコース(1、2番線に向かう通路は土日祝日は電車が来ないため、人通りがない)で、エスカレーターの手摺を使って乗る方の手の誘導を練習している様子。
☝本部講師によるエスカレーターを降りたご利用者様の手を取って、基本姿勢に戻る動きの実演を眺める受講生達。
☝コンコースでのシミュレーション後、実際にエスカレーターを使っての練習を行いました。
☝自動改札機を通過して、交通機関の乗降演習が無事終了。
ご協力頂きましたJR東日本東京支社様、いつもありがとうございます。
☝エスカレーター乗降演習後は、会場までガイド役&ご利用者様を決めて戻ります。
これが研修で最後の外歩き。
☝階段も自然な感じで上り下り出来るようになりました!😊
☝途中で役割交替して、会場へ戻ります。
☝無事に会場の取手市立福祉会館に帰着。あとは修了式を残すだけです。
☝修了式に臨むにこやかな😊澤瀨代表。何とか受講生全員が修了出来たので一安心です。
☝受講生代表のOさんに修了証を授与して記念撮影📸。
あっという間の二日間でしたが、この経験は今後の視覚障がい者支援で必ず生きてくる。
きっと忘れられない体験になったことでしょう。
あじさいでは2023年(令和5年)度も千葉県のみならず、茨城県においても同行援護従業者養成研修を引き続き開講予定です。
詳細が決まり次第、本ホームページに情報を掲載致しますので、今しばらくお待ち下さい。
予定では2023年5月、11月、2024年1月に取手市(場合によっては一部鹿嶋市他)で開講予定です。
乞うご期待!