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茨城県内で同行援護従業者養成研修を行っている指定事業者はあじさいを含めて5社。
コロナ禍ということもあって、研修開講を取りやめる事業者が多い中で、唯一の県外事業者である「あじさい」は2019年の初開講以来、毎年取手市での研修を続けています。
今回も「取手市立福祉会館」を会場に研修がスタートしました。


【5月28日(土)応用課程一日目の様子】
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☝新型コロナウイルス感染拡大の影響か、あじさい研修史上最少人数の3名で開講。
しかし、この状況下で来ていただけたことが何よりありがたい。澤瀬代表と本部講師からご挨拶です。

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☝午前中は座学。同行援護の研修では「ロービジョン(弱視)について学ぶ」ことも内容に入っています。

これは「ロービジョンキット」を使い、様々な見え方の体験をしている様子。

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☝視覚障がい者の8~9割はロービジョン(弱視)と言われ、何らかの形で視機能が残っています。
ただし!私達が想像する「少し見える」のレベルでは到底なく、生活にはかなり困難が伴うことを実感します。

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☝午前中の最後は澤瀬代表が「文集あじさい」の中の「白い杖からのお願い」を朗読。
これは代表のお母様(視覚障がい者)が書いた晴眼者への要望なのです。

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☝午後からは実技。まずは基本姿勢の確認から。上手く出来たかな?

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☝基本姿勢の後は進む、止まる、曲がるや、椅子への誘導を復習。

視覚障がい者が固定されていない椅子に座る時に、ガイドはしっかりと椅子を支えます。

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☝階段の上り下りも復習します。ガイドは一段先を相手(視覚障がい者)のペースに合わせて進みます。
「足元への意識」「脇を締める」といった必須事項満載!

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☝午後の後半は外歩き演習へ。「買い物時の情報支援」の演習で、西友取手駅前店に向かいます。

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☝応用課程なので、駅まで行く道もちょっとアレンジ(レベルアップともいう)。
「押しボタン式信号🚥」を渡って、車🚙が来ると嫌な感じの幅の道を進んでいきます。

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☝途中でガイド役と利用者役を交替。実はここを受講生に歩かせたくて来たのです(笑)
下り坂の手前にあるやっかいな車止め💦


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☝車止めを回避した後は、滑り止めまである急な下り坂!😨

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☝一難去ってまた一難💦下り坂の最後にも面倒な車止めがありました!

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☝紆余曲折がありながらも、何とか西友取手駅前店
に到着。
「買い物時の情報支援」~どんな物がどんな値段で売っているか等の説明~の演習を行いました。

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☝歩道から入口までに四段の下り階段。外に出れば段差、階段はいっぱいあります。
さっき会場でやってばかりの練習を思い出します。

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☝店内入口を入ると消毒液がありました。
コロナ禍では「手指消毒」も必須。同行援護時はご利用者様を促して、消毒のサポートを行います。


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☝まずはご利用者様(役)に言われた商品を探すことから開始。
時には「触って(確かめて)もらう」ことも大切です。加えて値段や賞味・消費期限等をガイドが口頭で情報提供(言葉による情報提供)を行います。

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☝役割交替して演習を行った後は会場へ戻ります。皆基本姿勢もしっかり保って歩けるようになりました。

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☝無事会場に帰着。午前2時間、午後3時間の研修初日があっという間に終了。
お疲れ様でした!😊

【5月29日(日)応用課程二日目の様子】

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☝二日連続で早くも最終日(合計12時間)。
そして今日は7時間(午前3時間、午後4時間)全てが実技という少々ハードな日。
まずは本部講師から昨日の振り返りと諸注意を行い、開始しました。

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☝階段も再度復習。手すりを使われる方の場合の手の誘導方法も再確認。

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☝上り下りを問わず、階段はガイドがどの位置で止まるかが大切なポイント。
「視覚障がい者の足が届き易い位置」で止まることを心掛けます。

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☝澤瀬代表や本部講師が見守る中、上り下りの練習を繰り返しました。

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☝階段に続いては狭路通過の練習。これは午後の「交通機関の乗降演習」時に自動改札を通る際使う技術でもあります。
何より「絶対にご利用者様をぶつけない!」という強い意志が大切。

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☝狭路通過+@で「自動改札機に切符を入れる」シミュレーション。

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☝さらに+@で自動改札機に入れた切符を取るシミュレーション。
それでもなお「絶対にご利用者様をぶつけない!」は忘れてはなりません。

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☝モップ!?これはモップを電車の戸袋(ドアが収納される部分)に見立てて「触ってもらって乗る」練習。
触ることで電車の位置が分かり、電車とホームの間にある溝の幅を安全にまたぐことが出来るのです。

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☝電車の椅子に座るシミュレーションも行って、午前中の実技が終了。

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☝午後はいよいよ応用課程のメインイベントでもある「交通機関の乗降演習」へ。
JR東日本東京支社様にご協力いただき、取手駅~我孫子間で実際の車両を使っての演習を行うのです。
受講生の表情にも緊張が見られます。


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☝それでもご利用者様(役)とコミュニケーションを取りながら、取手市内を進んでいきます。
「変な緊張を見せない(悟られない)で歩く」こともガイドの必須条件なのです。


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☝職務質問されるのではないかと冷や汗💦ものだった、澤瀬代表の怪しいアイマスク装着姿での交番通過🚨(笑)

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☝取手駅の東西自由通路を抜け、長い階段を上がってJR取手駅に到着。

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☝我孫子駅までの切符を買って、いよいよ自動改札へ。皆無事クリアしました🙌

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☝JR取手駅ホームでは、折り返しで長時間止まっている電車を使わせていただき、乗り降りの練習を繰り返します。
室内とは全く違う緊張感がありますね。


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☝電車から降りる時は、ガイドが極力前に出ます。
「少しでもまたぐ距離を短くする」という最大限の努力が求められます。

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☝身長が高い視覚障がい者の場合、電車内の吊り革も危険因子。
これは身長約170㎝ある本部講師が吊り革に額をぶつける実証実験デス😀

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☝取手駅ホームでの練習後は我孫子駅まで移動。
ホッとしたのか、怪しいアイマスクの澤瀬代表が恥ずかしいのか微笑む(苦笑する!?)受講生の図💦

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☝二駅で我孫子駅に到着。改札口に向かいます。

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☝改札口を出て往路の演習が終了。緊張感の中、よく頑張っていたと思います。


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☝これは我孫子駅構内にあったトイレ前の触知案内図
そこまでちゃんと点字ブロックがあり、さらに上部のスピーカーで「右側は男性トイレ、左側は女性トイレ」🚻🚽と音声を流して案内してます。
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☝我孫子駅で役割交替。切符を買って取手駅へと戻ります。
券売機操作も慣れていない人には大変。

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☝取手駅に向かう電車がホームに入ってきました。一番緊張する時ですね。

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☝何とか無事に乗車でき、視覚障がい者役の受講生を椅子に座らせることが出来ました。
これまでやった練習の成果を、ここで発揮できたのかなと。

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☝取手駅帰着後は、エスカレーターに手すりを使って一人で乗る方に対する手の誘導練習。

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☝これはエスカレーターから降りた視覚障がい者の手を素早くとって基本姿勢に戻る練習。
因みに二枚目の写真の後には、駅のゆるキャラ「とってくん」のポスターが。

※とってくんの紹介記事
https://jobansenknow.jp/927/(前編)
https://jobansenknow.jp/929/(中編)
https://jobansenknow.jp/931/(後編)

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☝講師の説明(デモンストレーション)⇒受講生の練習(シミュレーション)⇒本物の設備を使った練習という流れ。
いきなりやらずに、段階を踏んでから挑戦するのがあじさい流の教え方です。

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☝エスカレーター演習後は改札を出て「交通機関の乗降演習」が無事終了。

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☝JR取手駅を後にして、長い階段を下ります。
しっかりと脇を締めて、きちんと足元を意識して下りられるようになりました👍

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☝JR常磐線の高架脇の道路を颯爽と歩いて会場へ戻ります。

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☝大通りを進まず、路地を曲がって階段を上った先にあるのは利根川河川敷の遊歩道。

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☝気持ちの良い遊歩道を歩いて会場へ帰着。

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☝もう一チームは土手を下りる場所を間違えて、最後はなかなかハードな道でした💦が、何とか帰着。

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☝アンケートを記入する受講生達。あじさいの講習は受講生アンケートを公開しています公開OKの方のみ)。

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☝受講生代表に修了証を授与。一般課程修了者が「プロ」なら、応用課程修了者は「マスター」です。
これから現場で学びを生かして頑張って下さい!

なかなか人数が集まらなくて、中止も頭をよぎった今回の取手の応用課程。
それでもコロナ禍で研修を行わない所が多く、さらには「数ある研修事業所の中から、あじさいを選んで下さった受講生の気持ち」に応えよう!と実施しましたが、皆熱意もあって、楽しく学べたと思います。

あじさいでは9月にも「取手市立福祉会館」を会場に同行援護従業者養成研修(一般・応用両課程)を開講致します。
http://narashino-ajisai.com/free/toride👈詳細ページ
取手市内では今年度最後の講習です(次回は2023年4月以降を予定)ので、お申し込みはお早めに!

Today's Schedule
2024.03.28 Thursday