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プロ(一般課程)からマスター(応用課程)へ!鹿嶋市での同行援護従業者養成研修応用課程の様子
一般課程と同じく当地(鹿嶋市)で通算三回目となる応用課程は、鹿嶋勤労文化会館を会場に13名の受講生を集めて開講。
その様子をご紹介します。
【6月29日(土):応用課程一日目】
☝応用課程は12時間のカリキュラムを29日(5時間)、30日(7時間)の二日連続で実施。
まずは澤瀬代表よりご挨拶を行って、研修スタート!
☝本部講師が見つめる中、恒例のコミュニケーションタイム。
皆一般課程を一緒に受けた仲間なので、もう仲良し😊ですが、こんな時間が研修では大切♬(楽しく学ぶためには必須!)
☝視覚障がい者の心理②のカリキュラムでは、様々な体験から当事者の気持ちを考えます。
まずは単独歩行時における防御姿勢から学びました。
☝空間認知の体験では、教室の任意の場所から自席まで戻る体験を実施。
☝かなり腰が引けていますね💦
☝人を替えて再度実施。あれ!?本部講師が何か悪戯(椅子の位置を移動)しているぞ!?😨
☝あるべき場所に物(椅子)がない!😲
視覚障がい者にとっては、ちょっとした環境の変化も「見えない・見え難い」ために、混乱する要因となるのです。
☝メンタルマップ(頭の中、心の中の地図)が崩れると、やはり不安になります。
それを知ることも支援には大切。
☝なかなかカオスな状態です💦まさに手探り状態。
☝見守る方はハラハラドキドキ!?
☝温かく見守る受講生と、自席を探す受講生の図。
☝それでも何とか自席を探し当て、体験終了。
「勝手に物を動かさない(動かした場合には必ずお伝えする)こと」「情報提供の大切さ」が、身に染みて解った体験だったと思います。
☝講義中にスマホ📱!?😨これは「見え方紹介アプリ」を用いて、ロービジョンの様々な見え方を理解している様子です。
デジタルな教材ですね。
☝今度は謎のゴーグル💦
これは「ロービジョン体験キット」を使って、ロービジョンの様々な見え方を理解している様子です。
アナログですが、なかなか侮れない教材です。
☝本部講師の説明を聞きながら、体験を進める受講生達。
☝視野狭窄ゴーグルを装着して、様々な体験を行います。
まずは四つの円の中にバラバラになった言葉(フォントサイズも様々)を、つなぎ合わせて「ことわざ」を完成させる体験。
何よりも、まず四つの円があることすら判らない!
☝紙を裏返しに渡されても、すぐには気付きません。それが「見えない・見え難い」と言うこと。
逆に言えば、晴眼者(視覚に問題がない人)は一瞬のうちに多くの情報が目から入ってきている、と言うことでもあるのです。
☝所謂「迷路」を解く体験。視野が狭いと先が見えないため、なかなか進めません。
「見え難い」ことでの生活における困難さを感じます。
☝かなり紆余曲折しましたが、この後何とかゴールまでたどり着いたようです(笑)
☝お昼休憩の一コマ。目👁が疲れたのか、満腹なのか!?💦キャスター付き椅子で器用に寝る最年少受講生(高校生!)。
☝午後からは実技。応用課程は12時間中、実に10時間が実技!という充実したカリキュラムなのです。
※一般課程は実技が20時間中8時間(ただし、2025年4月からカリキュラムが変わります)。
同行援護従業者養成研修カリキュラムの改正について.pdf (2.65MB)
まずはウォーミングアップで「挨拶から基本姿勢」という流れ。
☝講師が見守る中、手の取り方や目線、基本姿勢のポイント等を思い出します。
☝「様になる」とは、まさにこういうこと!👍
☝椅子への誘導も「位置取り」や「手の取り方」等、ポイントが沢山。
☝翌日の「交通機関乗降演習」(あじさいの場合は電車の乗降演習)をひかえ、様々な場面想定を行います。
これは白杖を「手摺り」に見立てて、触れてもらうことでぶつけずに座って頂く場面。
☝これはエスカレーター演習を想定して、手摺りへの手の誘導シミュレーション。
近くのショッピングセンター様で、この後実際のエスカレーターを使って演習を行うため、まずは基本の動きを学びます。
☝先週とは打って変わっての晴天☀の中、演習に出発!
目指すは会場にほど近い「ショッピングセンターチェリオ」です。
☝今回は受講生が奇数なので、講師陣も視覚障がい者役で随時参加。
☝出発前に練習したエスカレーター演習も実施。
※講師2名とも指導していたため、写真がほとんど撮れなかったのが残念💦
☝その後は1階にある「イオン鹿嶋店」に移動し、買い物時の情報提供の演習。
ご利用者様の欲しい物を探すのみならず、数ある中から種類や値段、時にはお買い得品や季節限定商品等も説明して、「選択肢を与える(増やす)」ことで「良い買い物が出来た!」に繋げるのがガイドのお仕事なのです。
☝無事に演習を終えて、「イオン鹿嶋店」を後にして会場へ戻ります。
当たり前ですが、往復は必ずガイド役の練習。
ご利用者様も経験することで、こうされると安心(怖い)も知ることが出来ます。
☝狭い所も「狭路通過」の技術等を駆使してクリア!
これまでに学んだことを、焦ることなく臨機応変に使えるかどうか。それもガイドの腕の見せ所💪です。
これにて一日目のカリキュラム終了。
お疲れ様でした!
【6月30日(日):応用課程二日目】
☝二日連続の研修は、朝から外歩き演習へ。
とても真剣に取り組んでいる受講生に、スペシャルコース(笑)をご用意しているのです😀
☝何も知らない受講生達は、薄曇りの中⛅会場を出発。
格好良く(自然な感じで)歩けるようになってきましたね!👍
☝まだまだ余裕⁉
☝役割交替ポイントに到着。足元が舗装路から砂利道に変わっています。
こんな時は情報提供が必須。そして歩くスピードもちょっと緩めることで、「言葉」と「身体」の両方の情報提供を行います。
☝役割交替してさらに先へと進みます。国道124号線から側道へ。
☝一本脇道へ入るだけで、こんな自然豊かな風景に。坂道を下っていきます。
☝まだまだ下る!
☝下りで車🚙もほとんど通らない道なので余裕ですね!
しかし、下るということは・・・(意味深)
☝役割交替ポイントに到着。遊歩道の入り口です。
(実はこれからがスペシャルコース)
☝水路の横の遊歩道は、舗装もされているし、車🚙も入れないので、ガイドとしてもご利用者様も安心安全な道🎵
☝会話もしながら、どんどん進みます。
ガイドとご利用者様の「会話が弾む」ということは、お互い安心して歩けているということ。
ガイド時のとても大切な要素なのです。
☝あれ?何だか道の様子が💦
☝砂利道かつ一人幅⁉😨
☝そして、その先には長~い土留めの階段が!
そんな時も慌てず焦らず、まずは状況説明しなければなりません。
☝「まむし注意」ですと⁉😨💦そう、実は二年前の下見の時から決めていたこのコースなのです(笑)
覚悟を決めて、一歩一歩、一段一段慎重に進む受講生達。
☝ご利用者様の足元をしっかり意識しながら、ガイドのペースにならず進むことが大切。
☝何とか階段を登り切って、会場へ無事帰還(生還⁉)。
研修最終日は朝からハードな時間でした。
☝会場に戻って、休憩を挟んでから室内での実技演習。
まずは午後に実施する「交通機関の乗降演習」に向けて、「またぐ」の実技から復習。
またぐタイミング(ガイドの二歩目はご利用者様の両足がきちんとまたいでから)や、重心移動などを思い出しました。
☝「またぐ」にプラスαで「電車(の戸袋)を触ってもらう」乗り方を学びます。
受講生を電車🚃の戸袋に見立てて😅実施しました。
☝基本的には「またぐ」に一動作付け加えただけなので、ポイントは同じ。
ご利用者様の動きをしっかり見ること、そして何よりも「足元を見ることによる安全確保」が求められます。
☝お次は狭い所の通過「狭路通過」の実技へ。
ただ通るだけではなく、ご利用者様を絶対にぶつけない!という意識がとくに大事です。
☝真剣に取り組む受講生の後ろで、何やら座り込んで楽しそうな受講生が⁉😀
さらに長机を自動改札に見立てて、切符を入れる(取る)を付け加えながら実施しました。
【自動改札機通過の流れ】
☝①ご利用者様を誘導する場所(位置取り)を通路の中央にする。
☝②切符🎫を入れる(一枚ずつ!)。
☝③ご利用者様を「絶対にぶつけない!」という意識をもって進む。
☝④(乗車駅では)切符🎫を二枚取る!(一枚ずつ出てきます)
※下車駅では切符🎫は回収されますので出てきません💧
☝⑤最後まで「ぶつけない!」を徹底する!そのための目線👁を維持する。
☝⑥ご利用者様が完全に自動改札機を抜けた所で止まり、基本姿勢に戻る。
以上が自動改札機通過の流れです🎵
☝身長の高い方は「電車の吊り革」にも頭が振れる可能性があります。
それを避ける練習も行いました。因みに白杖を吊り革に見立てております💦
☝因みに情報提供しないとこうなります!😅(二年前の下見の時に撮影)
☝どちらの手で吊り革を避けるのか、若干混乱気味だった受講生達でしたが、繰り返すことで慣れてきました。
(因みに「右手(左手)✋を触る時は右手(左手)」&「手は下からそえる=逮捕・連行・鷲掴み厳禁!」が手の誘導の際のルールです)
☝いよいよ「交通機関の乗降演習」へ出発!応用課程の集大成です。
☝受講生が奇数のため、澤瀨代表と本部講師も当事者(視覚障がい者)役で都度参加。
☝歩車道の境では足元を確認!そして笑顔で歩く😊
これまで学んだことを生かしながら歩けていますね!👍
☝会場から10分弱で「ショッピングセンターチェリオ」脇にあるバス停へ到着。
「神宮あやめ白帆ライン」🚌に乗って、JR鹿島神宮駅方面へ向かいます。
☝鹿島神宮駅近くの「大町」バス停で下車。ここから駅までは外歩き演習。
あまり知らない場所・状況でも、落ち着いて歩けるかどうか。
「緊張感を持ちながらも、ご利用者様にそれを悟られない」ことも、実はとても大事です。
☝ご当地サッカーチーム⚽「鹿嶋アントラーズ」のロゴが彫られたサッカーボール像。
視覚障がい者は説明されないと、それがあることもわかりません。
触ってもらったり、説明書きがあれば、それを読んだり。
それこそガイドのとても大事なお仕事「情報提供」なのです。
☝グレーチング通過時もしっかり足元を見ていますね!👏
☝バス停から駅までは長~い下り坂。
☝厄介な段差。一段ずつ下りていきます。
しかし、よく周りを見てみると・・・
☝右側には段差のない道が💦道路の反対側も歩き易い歩道がありました。
必ずしも真っ直ぐ進むだけが良いというのではありません。
歩き易い、安全な道を探して進む。それもガイドのテクニック。
☝鹿島神宮駅では券売機での切符の買い方を学んだ後、改札からホームへ移動。往路の演習が開始。
(残念ながら自動改札がないため、窓口で切符🎫にスタンプを押してもらいました😅)
☝緊張の電車乗車!💦ホームと電車間の隙間もありますが、電車の方がホームより10㎝くらい高い!😨
それも「情報提供」することで、ご利用者様が安心安全に乗れます。
☝電車🚃の中ではほっと一息。それでも車窓の風景や、車内の広告等、必要に応じて情報提供は行います。
※ただし、ご利用者様が話しているのを遮ってまでするお話ではアリマセン。
☝一部トラブルもありましたが💦何とか自動改札機を通過。
上手くいっても、失敗しても、現場に出た時に「この経験」を糧にすれば良いのです。
☝佐原駅前で反省会。一息ついてから役割交替して復路の演習へ。
☝階段を上って佐原駅構内へ。この程度の階段なら「5段上ります」と言い切ることも大切。
(ただし、言い切った場合には段数間違い絶対不可)
☝まずは自動券売機で切符🎫を二枚購入します。
障がい者用Suica(障がい者用PASMO)を使われる方も増えてはきましたが、まだまだ切符を買われる方も多いので、券売機操作はガイドの必須項目です。
☝午前中の練習を思い出して、自動改札機を通過。鹿島線のホームに移動します。
☝先程乗って来た電車🚃が降り返しで止まっているため、それを使わせて頂いて乗り降りの練習を何度も繰り返します(JR東日本千葉支社様に許可を頂いて実施)。
乗る時も降りる時も、ガイドの足が少しホーム(電車)からはみ出るくらい前に行くと、ご利用者様のまたぐ距離はその分だけ短くなります。
☝発車時間間際まで何度も繰り返し練習しました。
☝緊張の中、終点の鹿島神宮駅で電車を降りて「交通機関の乗降演習」が無事終了!
☝鹿島神宮駅に戻ってからは、電車乗降演習の反省会。
上手く出来た人もいれば、自分なりの「課題」が見つかった人も。
それに気付くのが演習なのだから、現場に出てから生かせばよいのです!
☝反省会後は帰りのバス🚌まで時間があったので、鹿島神宮駅横で階段演習を実施。
☝一段先をガイドが進む、わきをしめる、しっかりご利用者様の足元を見る、ご利用者様のリズムに合わせる等、階段の大事なポイントを思い出しました。
☝あとはバス🚌に乗って、会場に戻るだけ🎵
ちょっとリラックスの図。
☝「ショッピングセンターチェリオ」脇にあるバス停へ到着。
ここから会場までは最後の外歩き演習です。
☝基本姿勢もバッチリ!
☝何度も外歩き演習を経験したことで、堂々と歩けるようになってきました。
☝信号機🚥のない横断歩道だって大丈夫!
☝この信号🚥を渡れば、すぐに会場の敷地内。
皆本当に頑張りました!
☝本部講師から最後(死にませんが💦)の言葉?エール!を受講生へ。
☝そして嬉しい修了式へ。自然と顔がほころびます😊
☝澤瀨代表から修了証を授与。今回参加した13名は、全員が一般課程から引き続き受講した方なので、実に5日間32時間(一般20時間、応用12時間)の研修時間でしたので、喜びもひとしおですね🎵
☝澤瀨代表とポーズ!これで同行援護マスター(因みに一般課程を終わると「プロ」と呼んでいます!😀)です。
☝修了式を終えて会場を後にする澤瀨代表。ちょっとお疲れ気味⁉
しかし、すぐには習志野には帰りません!
☝受講生のお誘いで「ばんどう太郎神栖店」で「お疲れ様会」を実施!
嬉しい&楽しい時間は、気付いたら三時間続いたのでした。
皆疲れているのに関わらず、お誘い頂いて本当にありがとう!😊
一般課程から一緒に学んだ仲間ということで、チームワークがとても良く、これまでの弊社の研修の中でも一、二を争うくらいに雰囲気の良い研修でした!👍
アンケートの評価も高く、そしてこれからも当地での研修を続けなければ!と、あらためて感じました。
現在、2025年2月開講に向けて準備中です💪
既に関係先(演習協力先)には協力の快諾を頂いて、あとは県への申請をするだけ。
詳細発表まで今しばらくお待ち下さい。