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学びは楽しく🎵鹿嶋市での同行援護従業者養成研修一般課程の様子
茨城県では取手市で2019年度から同行援護従業者養成研修を開始したあじさい。※今年もあります!⇒10月開講
さらに2022年度からは鹿嶋市でも研修を行っています。
今回は6月9日、16日、23日の三日間20時間、茨城県(鹿嶋市、神栖市、鉾田市、稲敷市)と千葉県(銚子市、神栖市)の受講生を14名(当地での過去最高!🙌)を集めて実施しました。
とても雰囲気の良い😊研修の様子をご紹介します。
【6月9日(日):一般課程一日目】
☝研修の最初は澤瀨代表からのご挨拶。まだまだ皆緊張しています。
☝身振り手振りで講義する本部講師。しかし、あじさいの講習は、講師からの一方的な講義にはしないのが大きな特徴。
☝講義に疲れて身体を伸ばしている様子、ではなくて💦晴眼者(せいがんしゃ:視覚に障がいのない人)の視野がどれくらいあるかを確かめている様子です。
☝これは視野5度くらいの見え方を確かめている様子です。様々な体験を通して、視覚障がいとは何かを理解します。
☝視覚障がい者式ジャンケン!✋✊の様子。声を出してジャンケンすることで勝ち負けが判りますが、これはあいこですね😀
☝グループワークを行いながらコミュニケーションをはかり、緊張がほぐれてきた受講生達の顔に笑顔が!😊
視覚障がい者は私達の第一印象を声で判断するため、一人がガイド(同行援護従業者)役で挨拶する声を他のメンバーが目を閉じて聞いている様子。
感じが良かったら拍手👏⇒何より大切なのは「笑顔・笑声」でのご挨拶なのです🎵
こんな感じで午前中の講義が終了。
☝午後には千葉市から弊社で同行援護サービスを利用する西澤かづ子様が、「視覚障がい者の心理①」の特別講義として、生活の様子などを約一時間お話して下さいました。
お手元に置いたアウトライン(ご自身が点字で書かれた)を読みながら進めていきます。
☝ラケットとボールを持ちながら、趣味のサウンドテーブルテニス(STT🏓)のお話をする様子。
☝西澤様が毛糸で編んだ洋服を見て驚く受講生。
視覚に障がいがあると「出来ないことが多い」と思いがちですが、実はそうではないのです。晴眼者同様で人によりけり。
因みに西澤様は料理🍳も大好き!(※お酒🍺のおつまみ系が得意らしいです)
☝講演の中では紙幣の識別も体験。識別マークを触って確かめています。
今までの生活の中で「見ているようで見ていなかった」ことが、実は沢山あるのだということを学びます。
☝大きさ(横幅)も紙幣💴は微妙に違います。千円と一万円は何とジャスト1㎝違うのです。
☝西澤様がご自宅で使っている複数の調味料は、箱のサイズが全く同じ。
じゃあ使う時にはどうしてわかるのでしょうか⁉
受講生代表に三種類の中から、当ててもらう体験を行いました。
あれ?何かあるぞ?でもワカラナイ😞
☝実は箱の上に点字シールを貼ることで区別していたのでした。本部講師から種明かし。
☝最後は会場エントランスでの歩行体験を実施。まずは西澤様から白杖の使い方を学びます。
☝仲間に見守られながら白杖歩行体験。一人で歩く方もいる視覚障がい者の気持ちを理解します。
☝仲間(見守る人)がいれば安心。きっと今後の生活で、単独歩行している視覚障がい者に気付くことが多くなるはずです。
もし困っていたら迷わず声をかけて欲しい。
そう願っています。
☝西澤様と一緒に歩く体験も実施。何と14名全員と歩いて下さいました。感謝!
☝受講生同士もガイド役と利用者役の体験を実施。実技を習う前ですが、だからこそ感じることが沢山あるはず。
☝最後は皆で記念撮影!📸(上は本部講師、下は西澤様のガイド丸山さんが入ったバージョンです)
これで初日の4科目6時間の講義が終了。お疲れ様でした!
【6月16日(日):一般課程二日目】
☝会場入りする澤瀨代表。
気付いたらネーミングライツで看板が変わっていました💦
☝いつもにこやかな😊澤瀨代表のご挨拶から二日目(4科目7時間)がスタート!
☝先週とは違った座席でグループを作りました。
お互いの自己紹介等、まずはコミュニケーションタイムから。
こんな時間を通して仲良くなっていくと、研修も楽しく進むのです🎵
☝「情報支援と情報提供」の講義では、「身体による情報提供」を体験。
手の誘導方法を考えます。
こうして講師がすぐ答えを教えるのではなく、受講生自らが考えることで知識を定着させていくのです。
相手の手をガイドの空いた方(つかまれていない方)の手で誘導しようとすると、身体が曲がるので、利用者も意図せず動いてしまいがちです。
☝正解は「同じ側の手=右手は右手、左手は左手で誘導する」なのですが、上から鷲掴みはNG🙅
しかし、ダメなことを「あえてやる」ことも理解を深めるには必要。
☝その後はグループワークをしながら講義が進みます。
☝「ポスターをポスターにするのはガイドの仕事」と言われますが、実際に講師が体験したことのあるポスターを使って演習を行いました。
見えない・見え難い人に「言葉で説明する=頭に絵を描いてもらう」ことの大切さと難しさを感じます。
☝役割交代して、違うポスターの説明演習。
言うなればガイド(同行援護従業者)のお仕事とは、言葉の情報提供を的確に、タイミングよく行うことでもあるのです。
☝次の時間は「代筆・代読の基礎知識」。
まずは視覚障がい者の自筆が必要な時に使う「サインガイド」で、名前を書いてみる体験を行いました。
☝代筆の演習風景。宅配便の伝票を書くというシチュエーションですが、伝票が数種類ある⁉さて、どれを選ぶ?
※ガイドが決めるのではなく、情報提供してご利用者様に決めてもらいます。
☝あとは間違えないように的確に、そしてある程度スピーディーに書いていくだけ。
慌てないことも大切です。
この後、役割を交替して別課題に取り組みました。
☝代読の演習も広報誌と商品チラシという、全くタイプの違った課題を二つ行いました。
☝掲載されている写真やイラストを説明するのも忘れてはなりません。
できる限り具体的に、そして分かり易く説明出来るようトレーニングします。
☝頭から読んでいくのではなく、まず大枠(概要)を説明し、そこから細かい部分に入っていきます。
情報提供が上手くいって、ご利用者様が「それは良いわね!」になって、次の行動を選べた時(例:買う!/行く!等)こそ、ガイドの遣り甲斐を感じます。
参考:「視覚障害者ガイドヘルパーの日設立記念式典」(1時間6分20秒くらいに本部講師が登場して、その辺りの話をしています)
☝笑顔(悪い顔⁉💦)で演習の解説をする本部講師。
☝自分の名札に点字で名前を書いてみる体験も。点字器の説明を受ける受講生達。
☝最後の一時間は実技。まずは基本姿勢の取り方から。上手く出来てドヤ顔⁉
☝後ろから見ても様になるのは、上手にできている証拠です!👍
☝教室のあちこちで指導を受けながら練習を続けます。
前からばかりではなく、横からや椅子から立ち上がって基本姿勢を取る方法も学びます。
☝腕を持つ方ばかりではなく、肩に手を置く利用者もいるので、併せて学んでいきます。
足元を見て確認するのが良いですね!👍
☝最後は「進む、止まる」の練習へ。まずは一人で練習した後、ペアを組んで基本姿勢を保ちながら歩きます。
☝何度も繰り返し練習して、最後は狙った位置でピッタリ止まることが出来ました!🙌
これにて二日目の講義が終了。お疲れ様でした!
【6月23日(日):一般課程三日目】
☝この日は朝からかなりの雨模様☔
しかし、外に出て演習もあります。天候に関わらず安全・安心にご利用者様と歩くのがガイド(同行援護従業者)の真骨頂。
受講生に檄を飛ばす⁉(応援する)澤瀨代表の挨拶から、最終日がスタート!
☝まずは先週の復習から開始。挨拶から基本姿勢の流れを思い出します。
☝肩や腕の基本姿勢もスマートに出来るようになってきました!👍
☝「進む・止まる」も復習。これがきちんと出来ることで、現場でも的確な場所で止まることが出来ます。
☝つかまれている腕はぶらぶらさせず、わきを締めるように歩くのが大切。
☝お次は「曲がる」へ。本部講師の合図でスタート!
☝ガイドが外側に位置する場合、曲がる時にやや大きく曲がります。
この時もご利用者様の足元を見るのが基本。
☝これは「やってはいけないこと=わざとわきを緩めたり、ぶらぶらさせたりして曲がるor歩く」様子です。
あえて怖い思いを植え付けることにより、現場で絶対ご利用者様に対してやらないぞ!という意識付けをします。
☝ガイドが内側に位置する場合、小さく曲がるのがコツ。
受講生を見守る鬼教官👹本部講師の図。
☝お次は「狭路通過」です。まずは基本姿勢(二人幅)から狭路通過の体勢(一人幅)になる練習から開始。
☝その後は机を狭路に見立てて、その間を通る練習を実施しました。
ぶつけずに通るためには、位置取り、目線👁等重要なポイントがいっぱい!
☝いよいよ午前中の実技メインイベント「階段の上り下り」へ。
まずは本部講師がお手本を見せます。
☝蒸し暑い中、何度も頑張って練習する受講生達。
何よりご利用者様の足元を意識して行います。
☝常にご利用者様の一段先を進むのが階段の基本。
指導したり、時にはご利用者様役になったりと、本部講師も大忙し💦
☝いよいよお昼ごはん🥢の時間🎵ではなく、食事支援(食事時の情報提供)の演習へ。
持ってきた自分のお弁当🍱を、アイマスクをしてガイド役&利用者役を交替しながら説明します。
パッケージを開けたり、箸を割るのもまずは見守ることから!
余計な手を出し過ぎず「手を貸すのではなく、目を貸すお仕事」という認識を常に持っていることもガイドの必須条件です。
☝時計の文字盤⏲にたとえた「クロックポジション」もありますが、今まさに箸で触っている所を説明したり、容器の中の場所(右上の角に~等)で説明したりと、方法は一つではありません。
☝向かい合わせに座っていると、ガイドと利用者の左右、上下(手前と奥)が逆になるのも、説明が難しい要因です💦
※この後はアイマスクを外して、いつも通り食べました!
☝午後は「溝をまたぐ」から。重心移動、ガイドのまたぐタイミングがポイント。
これは電車の乗降時等には必ず使う大切な技術。
☝とくにガイドの二歩目=内側(利用者側)の足は、利用者が両足ともまたいだのを確認してからまたぎます。
テキストにも書かれていますが、ガイドが意識するとても重要な点「利用者の足元を見ることによる安全確保」が求められる部分です。
☝いよいよ外歩き演習へ。その前に歩く際の注意事項を学びます。
☝いざ出陣!小雨が降る☔初心者にとってはハードルが高いシチュエーション😞
☝かなり広い幅の歩道を進みますが、片手に傘🌂を持つとなかなか大変!
☝横断歩道では車🚙が来ないかどうかのみならず、歩車道の段差も意識するポイントです。
タイミングよく声をかけると、段差で止まらず通過できます。
☝こんな車止めのポールも!声をかけ、ぶつけないように避けて歩きます。
☝ショッピングセンターチェリオ様のご協力で、エスカレーター演習を実施。
これも「言葉と身体の情報提供の一致」=つまり声掛けと動きのタイミングがポイントです。
☝何度か繰り返すうちに上手になってきました!😊
営業中の店舗内で演習出来たことは、受講生にとっても有意義だったことでしょう。
☝ショッピングセンターチェリオ様でのエスカレーター演習を終えて、再び外歩きへ。
近くの公園へと向かいます。
☝横断歩道や路側帯の白い部分は、濡れていると滑りやすいため、慎重に歩きます。
☝
☝足元の状況が変わる(例:舗装⇒草)時には、声掛け(情報提供)があった方が望ましいです。
気を抜くと声掛けを忘れがちですが、意外に危険⚠な場面です。
☝反省会(振り返り)を行った後、新たなペアを組んで次の目的地へ。
☝まだ雨☔は降り続いています。目指すは鹿嶋市役所。
☝住宅街から横断歩道を渡り、比較的交通量の多い道路を歩いて市役所へ。
だんだん道のレベルが上がってきました。経験あるのみ!
☝役割交代して会場へ戻ります。あと一息です!
☝足元の悪い中、傘🌂をさしながらの外歩き演習が無事終了。
とても疲れて緊張したと思います。皆頑張った!👍
☝机と椅子がある場合のアプローチ方法のお手本を見せる本部講師。
☝二つ(以上)並んだ椅子の場合も、お座りいただく椅子の正面に誘導=位置取りすることが基本。
☝もうひと頑張り!ドアの通過方法の演習の様子です。
☝まずはドアの開く側(手前or奥orスライド)を見極めてアプローチします。
時にはご利用者様にドア枠等を触ってもらうと、ぶつかることなく、より安全に通過出来ます。
☝開けたら閉める!ということで、ドアを閉める練習も。
ご利用者様から離れずに閉める方法を学びました。
この後、トイレの説明方法を学んで実技&研修全カリキュラムが終了!
☝待望の修了式。これで全員が同行援護の現場に出られる資格を得ました。即ち「プロ誕生」です🙌
☝最後は澤瀨代表とのツーショット👍
しかし、早速来週には応用課程が始まります。もっとレベルが高くなる⁉講師陣も厳しくなる⁉👹
とにもかくにも、無事に終わって一安心です。まずはお疲れ様でした!