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晴れ☀ニモ負ケズ・・・💦同行援護従業者養成研修(千葉市)一般課程二日目、三日目の様子
猛暑どころか酷暑☀💦の天気が続く中で開講した千葉市での同行援護従業者養成研修(一般課程初日の様子はコチラ)。
今回は二日目と三日目(最終日)の様子をご紹介します。
【7月14日(日):一般課程二日目】
☝いつも笑顔😊な澤瀨代表のご挨拶から二日目スタート!
☝7時間のカリキュラムは座学中心(講義6時間+演習1時間)。
座学スタート前にコミュニケーションタイムから⏲
グループワークを通して学び、終わった頃には皆仲良くなる!のがあじさい流の研修なのです。
☝「情報支援と情報提供」のカリキュラムでは、大切な「言葉」と「身体」の情報提供を学びます。
まずは「身体による情報提供」を体験するため、基本姿勢から学びました。
☝基本姿勢のポイントは4つ!
①ご利用者様(視覚障がい者)と身体の向きを一致させる(爪先の方向等で確認)
②前から見た時に、ガイドのつかまれている腕と、ご利用者様がガイドをつかんでいる腕の肩が重なる
③ご利用者様の半歩~一歩前に立つ(ご利用者様の腕の角度が「小さく前に倣え」くらい)
④わきを締めるようにする
☝わざと「ダメ🙅なこと」を体験して覚えるのも、あじさいの講習の特長。
これは手の誘導なのですが、基本は「右手(左手)の誘導は右手(左手)」なのです!
写真のように逆の手で行ってしまうと、ご利用者様の身体をひねることになってしまいます。
結果として、意図せずご利用者様が動いてしまうのです。
☝もっと宜しくない💦「上からつかむ」😅
これは「逮捕・連行・鷲掴み!」になるので厳禁!✖
☝大分正解に近づいて来ましたが、写真のように指をかけるとそこに圧力がかかるため、正解は「下から手を添える」です。
☝座学は本部講師からの一方的な講義ではなく、グループワークで発表したり、問いかけに手を挙げてもらったりと、双方向で進みます。
☝「ポスターをポスターにするのはガイドのお仕事」と言われます。
言わなければ、ポスターがそこにあることすら視覚障がい者は気付きません。
そこで、実際のポスターを言語化して説明する練習を実施。
☝ガイド(同行援護従業者)が「見たものを言葉にして伝える」ことで、イメージしてもらう。ご利用者様の次の行動に繋げる。
ポスターに限らず、買い物時や散策時にも繋がる、同行援護従業者の大事なお仕事です。
【同行援護従業者の“3つの仕事”】
①移動支援
②情報提供⇒コレ!
③代筆代読
☝二コマ目のカリキュラムは「代筆・代読の基礎知識」。
果たして視覚障がい者は字が書けるのか?ということで、目を閉じて自分の名前を書いてみる体験を実施。
字を覚えてから失明した人であれば書ける(ただし、枠内等の制限があると難しい!)ということを学びました。
☝当事者が自筆する時に使用する「サインガイド」を説明する本部講師。
☝その「サインガイド」を使って、目を閉じて自分の名前を書いてみる体験&ガイド役で支援する体験も行いました。
☝いよいよ代筆の演習開始!
まずはあるシチュエーションを設定して、ご利用者様(役)から依頼された「宅配便の伝票」を記入するワークから。
※実はいくつか種類がある伝票を、ご利用者様に情報提供して選んでもらうという“隠れた課題”も入っています(笑)
☝皆真剣に取り組んでいます。漢字力や理解力も必要なのが「代筆と代読」なのです。
☝ちゃんと書けたか(代筆できたか)は当たり前で、ご利用者様(役)から離れる時、戻った時に声をかけたか。
そして、きちんと情報提供して選んでもらえたかを問いかけます。
☝ペアの役割交替をして、次の課題へ。今度は「公的機関の書類」💧という、ちょっとレベルアップした課題です。
☝課題が終わったら、講師からの解説へ。出来るだけ実戦的な課題を行いながら、研修は進んでいきます。
☝代読の演習では、チラシの説明等を実施。イラストをイラストにするのもガイドのお仕事!
ご利用者様がそれでイメージ出来て、「買おう!」「行こう!」「やってみよう!」となった時こそ、このお仕事の遣り甲斐が生まれます。
☝点字器で自分の名前を書いてみる(打ってみる)体験も行いました。
まずは本部講師が点字器を持ちながら、点字の読み書きのルール等を説明しました。
☝点字使用者は視覚障がい者の1~2割とも言われますが、大事な言語です。
マニュアルを見ながら「右から左」に書いて(打って)いきます。
☝自分が書いた点字を触って確かめます。こうやって体験して思いをはせることが、支援の際には間違いなく生きてきます。
☝最後に「同行援護の基礎知識」のカリキュラムを行って、一般課程12時間中8時間の座学が終了!
ここで学んだ「知識」を「技術」に加えていきます。
☝いよいよ実技開始!まずは午前中に学んだ「基本姿勢」から復習します。
☝相手(ご利用者様役)の手✋を取って、自分の腕に誘導し、「4つのポイント」を確認する流れを何度も繰り返し、その身に叩き込みます。
☝腕を持つ(つかむ)方ばかりではなく、肩に手を置く方もいます。
様々なパターンを学びました。
☝最後は「進む・止まる」の練習へ。
まずは一人で「ガイド歩き」(シミュレーション)を行います。
声のかけ方(相手の方を首で見る!)や、スタート時の「言葉と身体の情報提供」。
そして、ご利用者様の足元を時折見る等、ポイントはいっぱい!
☝最初は動きが硬かった受講生達も、最後は講師や仲間が見守る中、「狙った位置で」止まれるようになってきました!👍
そこで求められるのは、やはり「情報提供の一致~言葉と身体~」なのです。
全てはここから。これで二日目の研修終了。翌日は三日目(最終日)とハードスケジュール💦ですが、皆頑張りました!💪
【7月15日(祝):一般課程三日目(最終日)】
☝二日連続の研修(いずれも7時間のカリキュラム)でしたが、受講生全員が欠席なく集合😊
☝まずはウォーミングアップ!で、基本姿勢の取り方から復習。
☝色んな相手(受講生)と組むことで、リーチ(腕の長さ)の差や身長でも立つ位置が変わってくることを学びます。
これが「相手(ご利用者様)に合わせる」ことの第一歩!なのです。
☝基本姿勢の復習を終え、「進む・止まる」の練習へ。
ガイド歩き(シミュレーション)から行って、昨日苦労した「良い位置で止まる」を復習しました。
☝いよいよペアを組んで、基本姿勢を保ちながら「進む・止まる」の実践。へ。
☝基本姿勢を保つのみならず、ペースを合わせたり、ご利用者様(役)の足元を折に触れて見たりと、なかなか大変!😅
☝お次は「曲がる」へ。
曲がる時はご利用者様の足元をしっかり見ます。そして、ガイドが外側にいる時には“やや大きめ”に曲がるのがポイント。
ご利用者様の腕の角度が変わらないように歩く~ペースを合わせる~のも大事。
☝途中でわざとガイドのペースで歩いたり、何も言わないで曲がったり、わきを開けたり、掴まれている腕を振ったりしながら歩きました。
ご利用者様役は怖いのなんの!💧(あとで交替しましたが)
こうやって、「怖い(痛い)思い」を講習内ですることで、現場に出た時には絶対やらない!という意識付けが出来るのです。
☝ガイドが内側にいる時には“やや小さめ”に曲がるのがポイント。
その時にも勿論、言葉の情報提供~「左(右)に曲がります」~は行います。
つまり、「言葉と身体の情報提供の一致」なのですね。
☝続いて「狭い所の通過方法」(狭路通過)の実技。
まずは通過時の体勢作りから始めます。
ここでポイントとなるのは、基本姿勢の二人幅から、しっかり一人幅を作る=前から見た時にしっかり二人の身体が重なることです。
☝長机を並べて、その間を狭い道に見立てて通る練習へ。
「位置取り」~ご利用者様を通路の中央へと誘導する~が最初の大きな課題。
あとは一人幅を作って、絶対にぶつけないぞ!という意識をもって通るのみです(そのための目線👁が求められます!)。
☝一般課程最終日の午前中メインイベント!は階段の上り下りの実技。
難易度高めですが、汗(冷や汗?あぶら汗?💧)をかきながら、何度も繰り返しました。
☝まずは上り階段をしっかりマスターしていきます。
①一旦階段の手前で止まる。
②ガイドは「外側の足」を一段かけて準備する!
③階段の長さ(何段くらいあるか)や踊り場が何回あるかをご利用者様に説明する。
③最初の段をご利用者様に確認してもらう。
④声をかけてスタート!
⑤ガイドはご利用者様より一段先を進んでいきますが、ガイドのペースにはしないことが大切。
⑥最後(終わりの段)は、ガイドはやや広めに足を出すとともに、しっかり止まる。
⑦ご利用者様の足のタイミングを見ながら、「終わり(踊り場)です!」と声をかける。
☝上りができれば、下りも出来ます。ポイントは一緒。
重力がかかるので、わきをしっかり締め、ペース(リズム)を合わせることが何より大事。
☝大汗💦をかいた階段実技が終わり、午前中の実技が終了!と思いきや、食事支援(食事時の情報提供)🥢🍚の演習が残っていました😅
まずは「自分が視覚障がい者なら、どんな情報提供が欲しいか」を考えます。
☝その後は役割交替しながら、説明する(ガイド)役、説明される(ご利用者様)役を体験しました。
ポイントは「ガイドが手を出し過ぎない」こと!
説明すればご利用者様がわかる(出来る)ことは沢山あります。
余計な手を出さず、困っていそうな時には声をかけて、「必要に応じた」サポートを心掛けます。
※演習終了後は、アイマスクを外して普通に食事しました🤤
☝昼食休憩後は「またぐ」の実技へ。
①ガイドは溝ギリギリで止まる。
②外側の足をまたいで準備する(ただし、重心はまだ内側の足に置く!)。
③溝の幅を説明し、ご利用者様に確認してもらう。
④ご利用者様がまたぐと同時に、足の重心を前へ移動する。
⑤ご利用者様が両足ともまたいだのを確認した後で、内側の足をまたぐ。
☝白杖を持ち、溝のまたぐ先を確認されるご利用者様も多いため、白杖ありバージョンでも実施。
ガイドがしっかりご利用者様の動きを観察して、「それに合わせること」が求められる場面です。
☝そして往路の外歩き演習へ!研修の集大成です。
出発する前には、会場前で本部講師からの諸注意を受け、ペアを組んでJR千葉駅方面に向かいます。
☝まだ緊張の面持ち⁉💦
しかし、ガイドの(変な)緊張感はご利用者様に伝わるため、適度に会話しながら歩くことも大切なガイドの要素です。
☝出発していきなり信号🚥のある横断歩道へ。左右を目視確認👁しながら先へ進みます。
☝点字ブロックや車止めのポールがある道を進みます。
気を抜くと、ご利用者様の手✋をポールにぶつけるので注意が必要!
☝程なく最初の交替地点である弁天公園へ到着。
☝公園入口にはビミョーな上り段差が!😅
こんな時には、手前ではきちんと止まって、説明してから上ります。
☝公園でペア毎に反省会(振り返り、フィードバック)後、講師陣からアドバイス。
そして、役割交替して再出発!
☝ご利用者様の足元への意識がとても出来ている👍写真二枚。
☝これはカメラ目線📸な一枚(笑)
☝そうこうしているうちにJR千葉駅の千葉公園口に到着。
駅のデッキに繋がる階段を上ります。午前中、沢山練習したことがここで(現場で)出来るか⁉
☝到着後はJR千葉駅前のタクシー乗り場🚕に通じるエスカレーターで、エスカレーター乗降演習を実施しました。
並んで(基本姿勢のまま)乗る方法を学びます。
☝繰り返し練習あるのみ!
エスカレーターの板に乗った時に、ご利用者様がどこを踏んでいるか、すぐに確認する(場合によっては位置修正の声をかける)ことが大切。
☝演習終了後は会場まで外歩き演習をしながら戻ります。早速、地上に上がるエスカレーターがあったので実践します。
☝JR千葉駅名物⁉「フクロウ交番」🚔前にはエスコートゾーン(写真右後方の横断歩道内)があるので、その見学へ。
☝JR千葉駅の中央改札に通じる長いエスカレーターに乗ります。
祝日🎌ということもあって、多くの人がいましたが、焦らない!慌てない!ことがガイドには求められます。
☝千葉公園口デッキでペアを交替し、会場方面へ戻ります。
すぐに下り階段実践の場が😀
☝帰り道になって、大分慣れてきた受講生達😊交替地点の弁天公園に到着。
☝これも足元への意識が出来ていますね!🙌
☝役割交替して会場へ戻ります。往路とは違う住宅街🏠(歩車道の境がない道)を通りました。
☝住宅街からガードレールのある道を通れば、程なく研修会場です。あと一頑張り!💪
☝横断歩道を渡って会場の千葉市生涯学習センターへ帰着!🙌
お疲れさまでした!会場前では、澤瀨代表・本部講師からフィードバックを行いました。
☝もうちょっとだけ研修は続きます。休憩後は椅子への誘導方法を学びました。
これも座面のどこか一辺(基本は正面)にご利用者様を誘導する「位置取り」が大事なポイントです。
☝次に背もたれ、座面の順で触れてもらいます。手の誘導は上(背もたれ)から下(座面)へという順番。
☝固定されていない椅子の場合は、ご利用者様が座る時には、ガイドが椅子を押さえた方が安全。
決してご利用者様の腰などを持って(支えて)誘導しない!(過度なボディタッチ厳禁!🙅)
☝ドア通過の実技の様子。場合によってはドア枠や、ドアを一緒に支えて(開けて)もらうと安全に通過出来ます。
☝最後はトイレ🚽🚻🚾の説明方法をシミュレーションして、8時間の実技が終了!
☝これにて同行援護従業者養成研修(一般課程)が無事終了🙌
新たに20名のガイドが誕生しました。
あとは現場での経験を重ねて、慣れていくこと。
常に当事者(ご利用者様)主体のガイドを心掛けて、「貴方にガイドして欲しい!」と言われる同行援護従業者になって欲しいものです。
暑い中、本当に皆頑張りました😊
今度は現場でお会いしましょう!(一部の方とは翌週からの応用課程で会いますが😅)