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引き続き対面・通学で!同行援護従業者養成研修応用課程(千葉)終了
研修時間が12時間のうち、交通機関乗降演習を含め10時間が実技というのが応用課程。
一般課程を修了した受講生9名が参加して開講しました。
【応用課程一日目】
☝澤瀨代表のご挨拶から、10月23日(土)と24日(日)の二日間にわたる応用課程がスタート!
☝応用課程は12時間中、座学は2時間だけ。
「視覚障害者(児)の心理②」「視覚障害者の疾病②」を各一時間ずつ学びます。
各3名ずつ3グループに分かれ、様々な体験を通して理解を深めました。
☝これは空間認知の体験の前に「防御姿勢」を学んでいます。
☝仲間が見守る中、教室内を防御姿勢を取って歩く体験。
☝これはアイマスク装着後に「わざと」椅子を動かして、自分の席がわからなくなっている姿です。
「視覚障がい者の物を、勝手に動かさない(動かす場合は必ず声をかけて、場所を伝える)」ことを学びます。
☝白杖を使いながら歩く体験も。色んな物に触れて確認するのが視覚障がい者。
それを実体験しました。
☝講義中にスマホ使用!?
いえいえ、これは「見え方紹介アプリ」を使用して、ロービジョンの方の様々な見え方(羞明、夜盲、視野狭窄、中心暗点)を学んでいます。
☝ロービジョンの方は「ちょっと見える(全盲ではない)」という言い方をしますが、私たち(晴眼者)が考える見え方とは全く違うのだ…ということを実感。
☝後半には「ロービジョン体験キット」を使用して、視野狭窄、白濁、中心暗点の体験を行い、理解を深めていきます。
☝座学の最後には、澤瀬代表が「文集あじさい」の中の「白い杖からのお願い」を朗読。
実体験を通して視覚障がい者の気持ち(心理)や疾病(見え方)等を学んだ午前中なのでした。
☝午後からは実技開始。
三人組を作って、お互いに基本から再確認します。
☝他の受講生の「スマートな姿」をお手本にすることも大切。
☝椅子への誘導も再確認。
手は下から添える。右手(左手)を触る時は右手(左手)等の基本を思い出します。
☝実技の中では難易度が高めな階段昇降も復習。
脇を締める、ガイドが一段先、しっかりと相手の足元を見る等がポイント。
☝実技後半は買い物時の情報提供の演習へ。ペアを組んで、近くのスーパーへ移動します。
☝車止めの間をどのように通過するか。常に「幅の見極め」が常に求められます。
☝一般課程を経て、堂々と歩けるようになってきた受講生達。
☝「アコレ弁天一丁目店」様のご協力で、買い物時の情報提供演習を実施。
どんな物が欲しいのかを聞いて、目的の品を探して、その上で値段や賞味期限等をお伝えします。
勿論、コロナ禍では「手指消毒」を視覚障がい者に促すのも、同行援護従業者の大切な役目です!
☝買い物演習後は、近くの千葉公園へ。
☝地図を見て目的地(千葉都市モノレールの千葉公園駅)まで歩くという演習を行いました。
初めての場所に行った時、視覚障がい者は何よりガイド(同行援護従業者)が頼りなのです。
ガイドの不安や戸惑いを気付かせないようにしなければなりません。
☝道がわからなくなったら、立ち止まって今いる場所を把握することも大切。
むやみやたらに動き回ると、ますますわからなくなります。
☝千葉公園駅で役割交代して、会場(千葉市生涯学習センター)へと戻ります。
☝よく周りを見回すことも大切。駅を出たら、こんなにわかりやすい地図が!(笑)
☝ご利用者様とお話しながらも、常に周りに気を配るのが同行援護従業者。
ちょっと落ち着いて周りを見渡せば、ヒント(矢印看板等)は沢山あるのです。
☝かなり苦戦したチームもありますが💦何とか無事に皆会場に戻りました。
これにて初日のカリキュラムが終了!
【応用課程二日目】
☝晴天☀の中、会場入りする澤瀨代表。受講生を激励して最終日スタートです。
☝午後には交通機関の乗降演習もあるので、椅子への誘導を再確認。
前からだけではなく、様々なシチュエーション(横や後)もふまえて学びます。
☝白杖を手すりに見立てて、触ってもらいながら椅子へ誘導。
これは視覚障がい者が着席時に手すりにぶつからないように、触って確認してもらうことで危険性を減らす配慮です。
☝背の高い視覚障がい者の場合、電車の吊り革も危険因子。
いかに回避してもらうかもガイドの腕の見せ所。
☝人と人の間しか椅子が空いていない場合の誘導方法も学びました。
☝さらに「溝をまたぐ」の復習。
ホームと電車の間の隙間をまたぐ時に、忘れてはならない大切な項目です。
足元への意識や重心移動のタイミングが大切。
☝電車の戸袋(扉の収納部分)に触ってもらう方法や、白杖を使う視覚障がい者への対応方法も学びます。
☝午前中の実技最後の項目は「狭路通過」。まずは一般課程で学んだことを思い出しながら練習。
☝狭路通過では、当たり前ですが「絶対にご利用者様をぶつけない!」という意識が大事。
よって本部講師の指導にも熱が入ります。
☝このように、他の受講生のやっている姿を見て、ポイントを頭に入れていきます。
そして実践すれば、段々上手になるはず。
☝目線や身体の向き、そして狭路に入る際の「位置取り」等、ポイントが沢山あるのが狭路通過。
☝最後は自動改札を通過する際、切符を入れる&取るのシミュレーション。
これらの午前中に学んだことをふまえて、午後は実際の駅や電車を使っての「交通機関乗降演習」が待っています。
☝昼食休憩後は、「交通機関乗降演習」のため、JR千葉駅へ向かいます。
☝JR千葉駅の「千葉公園口」の階段を上がって、千葉駅に到着。
外を歩くと上り下りを問わず、階段は本当に沢山あります。
ご利用者様のペースに合わせることが大事。
☝いよいよJR千葉駅~蘇我駅間の電車乗降演習がスタート。
まずは自動券売機へ。目的地を路線図から探し、間違えずに切符を購入します(※実際の現場では「障害者割引」が適用される場合も多いです)。
☝午前中の反復練習をふまえ、自動改札を通過。
☝無事に自動改札を通過した後は下り階段!
受講生達にとっては試練続きですが、現場に出れば日常茶飯事です。
☝いよいよ電車到着。緊張…
しかしながら、いかに緊張(動揺)をご利用者様に見せない(悟られない)かも、同行援護従業者の大切な資質です。
☝蘇我駅に到着!電車を降りる時も、ご利用者様の足元への意識は必要ですが、乗ってくる人やホームとの高さの違いなど、気にすべき項目は沢山あります。
☝蘇我駅で降車後は、ホームを通って改札口へ移動。
☝改札口を出て前半組の演習が終了!午前中学んだことを落ち着いて出来たのか、失敗したのか。
いずれにせよ、これから現場に出た時に、これを生かせれば良いのです。
それが「演習」なのだから。
☝蘇我駅改札外で、前半組の反省会を実施。本部講師の話を真剣に聴く受講生達。
☝役割交替して、後半組スタート!切符を券売機にガイド役が買いに行く間、待っている視覚障がい者役の受講生達。
待って頂く場所は壁際等の、比較的安全な場所を選びます。
☝自動改札通過の極意!
①ご利用者様(視覚障がい者)を自動改札通路中央に「位置取り」する
②切符を「一枚ずつ」(二枚重ねない!)自動改札に入れる
③ご利用者様を絶対ぶつけないように注意しつつ、出てきた切符を取る
④最後まで「ぶつけない」意識を保つ
☝すぐに千葉駅には戻らず、蘇我駅の京葉線ホームで蘇我駅始発の電車を使用して、乗り降りの反復練習を実施。
☝吊り革を意識して、ぶつけないように誘導する練習も、本物の電車でやると臨場感があります。
☝長時間停まっている電車だからこそ何度も出来る練習。
JR東日本千葉支社様と蘇我駅様に感謝です。
☝反復練習終了後は、内房線&外房線ホームへ移動。階段の上り下りも練習が続きます。
☝千葉駅に戻っての反省会(体験した感想)。
やはり応用課程は「交通機関乗降演習」を実際に経験することで、一回り大きくなるのだ…と思います。
シミュレーション“だけ”で終わらせては、絶対にダメ!🙅なカリキュラム。
☝反省会後は、JR千葉駅前のタクシー乗り場に通じる地下通路へ。
手すりを使ってエスカレーター乗降をする視覚障がい者の対応方法を学びます。
まずは手すりへの手の誘導からシミュレーション。
☝講師の厳しい目👁が光る中、繰り返し練習します。
ポイントを押さえてから、本物のエスカレーターを使ってチャレンジ!
☝やや苦戦していた受講生もいましたが、繰り返し体験することで慣れてきました。
☝エスカレーターを視覚障がい者が降りたら、さっと手を取って基本姿勢に戻ります。
これにてエスカレーター乗降演習終了。さあ!あとは会場に戻るだけ。
☝帰路には幅の広い階段も!
こんな時にどう対処するか~どのように情報提供して、どう(一段ずつor大股で交互に)上るか~を、ご利用者様に聞き、落ち着いて判断しなければなりません。
☝全く疲れを感じさせない澤瀨代表の爽やかな!?笑顔💦
☝紆余曲折あった外歩きを終えて、無事会場に戻ってきました。
これで全てのカリキュラムが終了!
☝待ちに待った修了式。
これから現場に出る受講生達に、澤瀨代表から期待を込めた最後の挨拶。
☝受講生代表に修了証を授与。二日間、実に濃厚な時間を過ごしたと思います。
でも、忘れられない経験になったことでしょう。
☝最後は澤瀨代表とポーズ!お疲れ様でした。
二日間で得た失敗も含めた経験を、これから現場で生かしながら、視覚障がい者の外出時支援である「同行援護」に役立てて下さい!
いつもご支援(無償で配布物を提供して)頂いている「点字ブロックステッカー配り隊!貼り隊!」様のポストカードと、「ホーム転落をなくす会」様のシールを持ってポーズ!
視覚障がい者の安全・安心を守る活動をあじさいではこれからも応援していきます。
今日で修了した受講生達にも興味関心を常日頃から持って欲しい!と願って、最後に配らせて頂いています。