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千葉市での同行援護従業者養成研修(一般課程)終了~コロナに負けるな!~
まだまだ世の中が新型コロナウイルスに翻弄され、「新しい生活様式」を模索している日々が続いていますが、この夏あじさいでは千葉市で同行援護従業者養成研修一般課程を実施し、無事17名の受講生が修了致しました。
【8月29日…初日の様子】
☝今回も会場は「千葉市生涯学習センター」。
あじさい研修の本拠地⁉ともいえ、会場のご担当者様にも本当に良くして頂いております(^-^)
☝入口では検温を行うのみならず、除菌グッズを用意し、受講生には都度消毒してもらう等、コロナウイルス感染対策にも力を入れました。
他にも空気清浄機2台設置(1台は持参)や、扇風機(2台)と定期的な窓開けによる換気、サーキュレーター(2台持参)による空気循環を行いました。
☝千葉県内各地から、17名の受講生を迎えて開講。
まずは澤瀨代表からご挨拶♩
☝あじさいの講習はグループワークが特長。
「講師からの一方的な講義」は避け、受講生同士で一緒に話して考えていきます。
☝ご利用者様ともコミュニケーションを取って、「安心&安全&楽しい外出!」を目指すのが同行援護。
だからこそ、講習内でもコミュニケーション力を磨いていきます。
☝私達の第一印象を視覚障がい者はどう判断するのか?
それは声!「笑顔」での発声=即ち「笑声」(^^)を意識して挨拶する練習の様子。
☝グループでガイド役とご利用者様役を交代しながら、お互いの声の印象を確認します。
☝「体験型」講習なのも、あじさいの特長。
会場から近い千葉公園で、仲間が見守る中での白杖歩行を体験しました。
☝縁石に白杖を沿わせながら歩く様子。単独歩行している方の気持ちを実体験します。
☝防御姿勢をとって歩く体験も。
☝今回は「視覚障がい者の心理①」の科目で、当事者(西澤かづ子様)をお迎えして講師と対談形式で一時間お話頂きました。
因みに西澤様はSTT(サウンドテーブルテニス)で、国体メダルを取ったアクティブな方です。
以前、講師(本部)と一緒に、新聞に載った方でもあります。
☝当事者の立場から、これからガイド(同行援護従業者)になる受講生に望むことや、やって欲しくないこと等お話頂きました。
受講生も「同行援護は自立支援=余計な手を出し過ぎない!」という意味が解ったと思います。
皆真剣に聴いていますね!
【8月30日…二日目の様子】
☝朝は澤瀨代表の爽やか&和やかなご挨拶から。
☝三人寄れば文殊の知恵…?
これは「情報支援と情報提供」の講義で、「足元の素材が変わったら“事前に”情報提供する」ということで、「どんな素材があるか」をグループで挙げています。
土、砂利、アスファルト、砂、タイル、草、グレーチング、点字ブロック等、「視覚障がい者の安全な歩行」のために言わなければならないことは実に沢山あるのです。
☝これは「同行援護従業者」の三つの仕事~①移動支援②情報提供③代筆&代読~のうち、③の「代筆」演習の様子。
極めて実務的な宅配便の伝票記入や、公的機関(住民票の請求用紙)書類の記入演習を行いました。
☝その後は「代読」演習。一人では読み書きが困難なことが多い視覚障がい者には、代読も含めて「目を貸す」ことが、何よりも大切な同行援護従業者のお仕事。
漢字力とか読解力、注意力に加えて、時には分析力!も問われます。
☝「代筆・代読の基礎知識」の講義では、自分の名札に点字で名前を書いてみる体験も。
☝昨日の講演で西澤様が講師の書いた点字をその場ですぐ読むのを目の当たりにして、驚いていた受講生達。
なので、とても熱心に書いていました。
【9月5日…三日目の様子】
☝一般課程最終日は7時間の実技。澤瀨代表のご挨拶から開始。
☝まずは昨日習った「基本姿勢」の復習から。
ガイド役、ご利用者様役に加え、オブザーバー(観察者)役の三人一組を作り、お互いチェックする!のもあじさい流。
☝色んなパターンを練習するとともに、大切な「足元への意識」も学んでいきます。
☝これは「曲がる」の練習。ガイドが内側にいる時、外側にいる時で曲がり方も工夫が必要。
いずれにせよ、ご利用者様の足元をしっかり見るのが大切。
☝講師の厳しい(怪しい⁉)目が光る中、しっかり足元を見ています。
☝これは「狭路通過」の講師デモの様子。皆真剣に見つめていますね!
☝狭路通過~自動改札機の通過等で使う技術~は、「ご利用者様を絶対にぶつけない」という意識が大切。
☝午前中の後半戦は階段の上り下り演習。
いつも会場には他の来館者への張り紙を掲示して頂き、研修にご協力頂いています。
☝まずは一人で歩いてポイントの確認、その後ご利用者様役と歩いて練習します。
☝皆が固唾を呑んで⁉見守る中、下り階段の練習も実施。
☝反復練習することで、ポイントを身につけていきます。
「脇を絞めて、しっかりご利用者様の足元を見る」ことが何よりも大事!
☝階段でヘトヘト(^^;)になった後は、ランチタイム!…とはいかず、食事支援の練習。
と言っても、視覚障がい者役に食べさせる練習でもなければ、アイマスクを着けて上手に食べる練習でもありません。
「どこに何が入っているのか」を説明するのがガイドの仕事。
つまり「情報提供」練習なのです。
☝これは「またぐ」(溝など)の練習風景。
しっかりとご利用者様の足元を見る+動きを見てタイミング良くまたぐ(重心移動する)等を意識します。
「電車の乗降時」に必ず必要となるのが、この「またぐ」という技術なのです。
☝最初はガイドの重心は後ろの足にかけます。その後、ご利用者様の動きに合わせて前の足に移動します。
☝いよいよ研修の集大成でもある外歩きに出発!会場から千葉駅まで往復しました。
☝横断歩道は青になったら左右確認!してから渡ることを徹底。
「青の変わり目」は、まだ車が止まらずに突っ込んでくる可能性もあるのです。
☝最初は緊張して「会話」が難しいのですが、会話がお互いに弾むようになると、余裕も出て安心して歩けます。
☝最初の交代地点「弁天公園」に到着。
入口には上り段差、さらには車止めの石、その先は草と土に下りる段差と、気を付ける要素がいっぱい!
☝交代時にはご利用者様役からガイド役へ気付いた点をフィードバックする「反省会」をします。
お互いに指摘し合いながら、だんだんレベルアップしていきます。
☝中で一時間練習するより、外を5分歩いた方が学ぶことが多い。
それが外歩きなのです。学んだ知識と技術を活かせるか否かが問われます。
☝沢山練習した階段は、上手に出来た人もいれば、焦ってしまった人もいました。
「研修での失敗(の悔しさ)を、現場に出て活かす」こと。それが講習なのかもしれませんね。
☝無事階段を上り、千葉駅の中央改札手前に到着(^^)
☝千葉駅のタクシープールに繋がるエスカレーターでは、乗降演習を実施しました。
☝いよいよ帰り道。階段では矢印を見て逆走しないことも必須です。
「足元への意識」が皆出来てきました!\(^o^)/
☝歩車道のちょっとした段差も、タイミングよく声かけすれば大丈夫(^^♪
☝少しずつ皆慣れてきて、堂々と歩けるようになってきました。
☝最終交代を終えて、弁天公園から会場へ戻ります。
☝笑顔で歩けるようになってきたので一安心(^-^)
☝外歩きではギリギリ雨も回避し、無事17名が一般課程修了。
受講生の代表者に修了証を授与する澤瀨代表。明日から現場にも出られます!
☝澤瀨代表とニッコリ笑ってポーズ!(*^-^*)
未だに感染が広がっている「新型コロナウイルス」の猛威の中で、「講習を完遂させる!」「絶対に感染しない!させない!」を皆の合言葉に実施した今回の講習。
ただ、全員がマスクを着用して、消毒を徹底することで、「過敏になり過ぎない」ことも必要なのかなと思います。
我々は視覚障がい者の皆様と外を歩くお仕事で、病院とか人混みに行くことだってある。
恐れるばかりでなく、一人ひとりが「できる対策」をして臨めば良いのではないのかな…と。
【オ・マ・ケ♪】
あじさいでは修了証と一緒に、視覚障がい者に関する支援のシールとポストカードを受講生にお渡ししています。
いずれも関係先からは無償でお譲り頂いており、感謝感謝!です。
☝「点字ブロックステッカー 配り隊! 貼り隊!」様のシール
☝「ホーム転落をなくす会」様のポストカード
受講生達には視覚障がい者を取り巻く環境についても理解を深め、何かあった時にはすぐに声をかけられる環境創りに寄与してもらいたい!と思っています。